最近は、気がつけばカットソーのE-Z(イージー)なパンツばかりはいていて…

それはそれで、構想期間が長かっただけに有効性は間違いなく…

でも、人は何かの欲求が満たされるとまた違った何かを目指す、という習性があるとかないとか…

そして、いい気なもので時に真逆な方向に向かったりするようです。

そんな中、最近気になり始めているのが無骨なパンツ。

これは、無骨も無骨…何しろ、本物の木こりたちがロガージャケットとスーツで着ていた1930年代のロガーパンツです。

生地はパラフィン・オイルの染み込んだハイカウントのコットン・キャンバス…を、フロント/バック共に二重に使っており…これ以上ヘビーデューティーなパンツは無いだろ、という仕上がり。

これはこれで別格なオーラがあるのですが、ここまで無骨だと街で気軽にはけるレベルではない…

…ので、Post O’Allsでは過去にオリジナルとは違う生地でロガーパンツのバリエーションをリリースしていました。

2006年冬のLogger  Chinoが、その始まりのようです。まずは、10オンス・ブルーデニム、そしてさほど厚くない目の詰まったコットン・キャンバスで展開しています。

先ほどの写真にあったベタシャンは、2007年春のリリース。Cone Millsの8オンス・デニムと共にリリースされていたようです。

ベタシャンの実物。オリジナルのデザインやパターンは完成されているので、調整は最小限にとどめられています。

冬にはウールのヘリンボーン・ツイードとコットン・ツイルで展開、2007年。

2008年秋には、バージョン2がデビュー。厚手のコットンポプリンとベタシャンでの展開。

バックポケットの形状が変わった模様です。

2009年春も継続。綿ポリのシアサッカーと、ナイロンタフタのバージョンがありました。

同時期にショーツも有り。素材はパンツと同じ展開です。

そして、同じく2009年の夏にはバージョン3に進化しています。忙しい…

再びバックポケットが変化。フラップなしのドングリ型になりました。

そのショーツバージョン。パンツと同じく5オンスのデニム、シャンブレー、そして生成りのボートセイル(スレキ)で展開しています。

そして、2009年の夏で一応最終形となった模様です。シュプリームツイルという高密度のコットン・ツイルで展開しています。

無骨…ま、必ずしもロガーまでいかなくても良いのですが、シルエット的には外側のシームが直線で、はくとややガニ股になるカット…に特に惹かれています。Post O’Allsでも、今年の秋冬の布帛のパンツはそのような感じで展開していこうと思っています。もちろん、E-Z系はE-Z系でさらに発展していきますが(笑)。(オオフチ)