こちらが、#3217 St.Louis・・・個人的/ブランド的に、今のベーシック・ワークシャツです・・・

展示会の概要から:

 

 

(2025FW)

#3217 St. Louis

デザイナーの大淵が1980年代から所有する、1930年代のセントルイスの消防署に支給されていたシャンブレーシャツをインスピレーションにデザインされたセント・ルイス。ベーシックさが光るデザインとなっています。

The St. Louis design was inspired by a chambray shirt issued to the St. Louis fire department in the 1930s, which designer Takeshi Ohfuchi has owned since the 1980s. The design is a shining example of basics.

 

(2023SS)

#3217  St. Louis

セント・ルイスというモデル名は、デザイナーが1980年代からキープしている1930年代頃のセントルイス・ファイヤー・デパートメントのシャンブレー・シャツをモチーフとしています。Post O`Allsの2番目のシャツ品番である#1202というモデルに採用されていた、ワークシャツのホームベース型ポケットとしては、デザイナーの考える最も標準的で美しいポケットを譲り受けています。

Named and designed after 1930s St. Louis Fire Dept. chambray work shirt from my collection, it shares same pocket design with our 2nd oldest work shirt – #1202 From 1993. I believe these pockets are still the most standard and beautiful home-base shaped pockets in work shirt history.

 

 

というわけで、1993年のデビュー当時の#1202のムードを色濃く持つ前開きシャツであるセント・ルイス・・・1990年代もムードな今、当時良く見えたものがまた良く見えるんだな、と感じました・・・

 

 

話は逸れて・・・向かって左がSt.Louisの元ネタであるビンテージ・・・と、右はそれに似ているビンテージのコットン・フランネルのシャツ・・・

ポケットの形・・・

右前立ての少し下側に縫い付けられたユニオン・チケット・・・

特徴のある台襟の形状や、型紙の具合などを見て行くと、2枚とも同じ工場でさほど離れていない時期に作られたものだろう、と推測出来るんです・・・

GALE-SOBELというのはユニフォーム会社のようです・・・

BIG”B”は、BLUE BELL製の BIG BENとはたぶん関係なく・・・デッドストックを探していた頃にミッドウエスト〜南部で何か・・・確かカーキやシャンブレーのワークシャツ?を買い付けた記憶が朧げにありますね・・・

そして・・・このネルシャツの右前立て裏の生地は、なんと!シャンブレーなんです!

目からウロコ・・・

ビンテージのシャンブレー生地なので、良い色落ちをしています・・・たまたま工場で余っていた生地を使ったのでしょうか?・・・それとも?・・・

まさに、ありそうで、ない/なさそうで、あった・・・というわけで、Post O’Allsの今シーズンのSt.Louisも同様に・・・

しなやかに・・・パイプの詰まりがスッポリ抜けたような、爽やかな気分・・・

 

 

何十年か越しでネクストレベルに盛り上げてくれる・・・セント・ルイス/#1202 のポテンシャル恐るべし、ですね・・・

 

(オオフチ)