ニューヨークは、日々変化する都市です。そしてこれらは、今は亡き看板たちです。数年前までLafayette St.とHouston St.の角にあるガソリンスタンドの片隅でひっそりと自己主張をしていました。そのうちに無くなってしまいそうな運命を察知し、ある時写真に残しておこうと思いつき、写したのがこれらの写真です。

夕方などはタクシーで賑わうこのスタンド、筆に覚えのある店のオーナーが書いたものなのでしょうか? それとも腕自慢のローカル絵描きに頼んで書いてもらったものなのでしょうか?

今となっては迷宮入りですが、分かっているのはワイルドなアフリカ人たちとタメを張りそうな、ルールなど構わない自信に満ちた構図、そしてタッチです。(オオフチ)