ある晴れた土曜の朝(今日ですが)、朝食のスープとパンを買いに行くのに裸足のまま靴を履き(窓から吹き込む風があまりに爽やかだったせいか)、デジカメをツイードのカバーオールのポケットに突っ込んで出ていきました。

パン屋はアパートを出て角を曲がって1ブロックいったところにあります。この辺りは昔からアパレルのビジネスエリアで、かつては生地屋、その工場から染め物屋そして裁断屋、付属屋やその工場、そして縫製工場まで服に関わるすべての産業が大小含めてこのエリア内にそろっていました。今は生産現場の国外移動に伴って、残っているところはかなり減りましたが、それでも産業の中心であることに変わりはありません。

ブラッと歩きつつ多少注意してみると、ところどころに往時の面影が残っています。なんとなく気になる物件を発見しました。古いビルに挟まれて新しく建てられた住居用のビル。部屋の窓から古いウォールサインが見えます。女性用スカーフの宣伝ですかね? そして下を見おろすとナイスなウォータータンクもある。昔は窓からネオンサインが見えるようなアパートが気になってましたが、こんなのもいいですね。

そしてどことなく安手な、でも親しみある感じの韓国系の床屋。ここはイスタンブールの韓国人街といっても全然わかりません。

また、花屋のウィンドウ内でマイスペースを確保した猫。ニューヨークの花屋には猫がつきもので、それはもしかすると花の害虫でも食べるんですかね。などと……。(オオフチ)