Post O’Allsが5オンスデニムを使用するようになって、気が付けば10年以上経ちます。アウター、シャツ、ベスト、パンツ、ショーツ、スカーフ…と、ほぼ全てのアイテムに採用してきました。たまにライニングを付けたり、キルティング生地にしたりもしていました。

ビンテージの世界では、5ポケットやGジャンであれば11〜14オンス、カバーオールやペインターパンツであれば8〜10オンス、ウエスタンやワークシャツであれば6〜7オンス、という感じで5オンスデニムを使ったものは、聞いた事がありません…というか、昔は5オンスデニム自体、存在していないような気もします。

なぜ5オンス?と言えば…それは涼しいから、というのもありますが、ビンテージには無いから、というのも理由だったりします。生地が薄いほどパッカリングが出ますし、最近のバージョンは写真のようにちょっとリネンっぽい光沢やドレープもあり…つまり、過去に見たことが無いようなものなんですね。

Post O’Allsはブランド初期から、 ”ありそうで、無い/無さそうで、あった” というような線を狙っていましたが…

最近では、”実際には無いけれど、あったような気もする”、というのが目指すところでしょうか…

5〜6年前からは、以前から使っている5オンスデニム以外にも light denim = ライトデニム と称して、3オンス〜の新たにライトなデニムの表情も増やし続けています。(オオフチ)