写真はイージー・クルーズというモデルになります。最近工場で発見した一枚ですが、私もカツ先生もその存在をすっかり忘れていました。
カタログを調べてみると、デビューは2008年9月の展示会・・・なので、モデルイヤーは2009年S/Sですか。
もっと古そうな感じがするのは、その時以来カムバックしていないからでしょうか?現在の最新バージョンにあたるE-Z CRUZ4のデザインは、その片鱗さえ感じられません・・・。
ご存知の方もいらっしゃると思われますが、POST O’ALLSにはこれ以前にもクルーザーポケットの付いたシャツは存在します。
数年前にポピュラーであったプルオーバーのCRUZER-SHIRTや、そのルーツモデルにあたる前開きバージョンの初代C-POST、そしてC-POST2などがそれにあたりますね。
今回発見のE-Z CRUZはそれらの直系で、初の半袖バリエーションと言うことができますね・・・。
以下、2008年年9月当時の展示会概要からの引用です。
#1299 E-Z CRUZ
数年前までPOST O’ALLSのシャツラインナップの中でもメジャーな存在であったE-Zシリーズの新型が久々にデビューしました。
E-Z系の特徴であった”巻かない”縫製仕様を今回は突然巻き縫いに変更、しかしそれ以外はミニマルな姿勢を保っています。
リラックスしたモードにより効果を発揮するデザインです。
ということですが、10年くらい前からE-Z MASTERとかE-Z Rider、E-Z SHIRTSなど、”E-Z”〜という名前を持つシリーズが続々リリースされ、
それらはPOST O’ALLSの特長の一つであった”巻き縫い”を否定、それ以外の各部ステッチもミニマル化されたものでした。
そんなシリーズの最新モデルらしいですが、なぜかここに来ていきなり巻き縫いに変更されてしまうんですね。

左胸のCRUZERポケットは現在使われているものと同様のデザイン、角を落とした2NDバージョンで、ペンシルポケットは2室のタイプ。
ボタンはブランド設立当初から使っていたタイプの猫目を使用しています。

右胸ポケットは、LIGHTER系のシャツなどに見られる内ポケット式。

ギャザーもプリーツも無いプレーンなバック。が、ヨークは付いているようです。

よく見ればヨークは裏から付けられています。最初からギャザーなどを入れない設定だから実現できるデザインですね。このディテールは、以前のE-Zシリーズからの流れを汲んでいます。
当時の生地使いとしては、AIRLITE=エアライト (空気の様に軽い) と呼んだ、極薄の玉虫色シャンブレーやマルチ・レインボーストライプ、そしてナイロン・タフタとなっています。どちらかと言えば地味派手目な設定だったんですね。
ちなみにこのモデル以降のE-Z系のシャツ、E-Z SMITHやE-Z MACHなどは、再び巻かない仕様へと逆戻りしています。
なぜかE-Z CRUZ〜4のみ、巻き仕様の設定となっています・・・。う〜む、ですね。
と、突然変異のようなモデルですが、今見ると新鮮に映りました。ので、改訂版が2014S/Sにラインナップされる予定となりました!

(オオフチ)
P.S.

小学生の頃好きだったLINDYのペンを急に思い出し(といっても、まず名前を思い出すのに時間が掛かりましたが)、
その後検索してみると・・・なんと、当時の物を手に入れることが出来ました!世の中って、ほんと便利になりましたね。