帰国直前に、訳あって工場の古い在庫の整理をしていました。その際、気になるものが色々と出てきました。そんな中からいくつか…

Post O’Allsのシャツとしては最初期のもの。これは最初のシャツ品番である#1201のバンドカラーバージョンで、#1203というモデルになります。

生地は今はなきGreenwood Mills製のナチュラルシャンブレー。味わいのある生地にビンテージなディテール、Postなデザイン、そのときに(90年代初頭)着たいフィット、とまるで今のPostのようですね。

これは最初のベストである#1501 No.1 Vest。ファーストシーズンが顔料染めのキャンバス+Polar Fleeceのライニング、そしてこれが恐らくセカンドシーズンのブラックキャンバスの一重バージョンになります。今は使われていない小径のドーナツボタンがクラシックな印象です。

ジャケットでは最初の品番である#1101。シンプルな3ポケットのカバーオールながら短めのチンスト、接近した第二ボタンなど必要最小限の味付けが施されています。でも気が付けばなかなかカムバックしませんね…

今に続くCRUZERの、恐らく一番最初のモデル。パッと見の雰囲気は、FILSONの50s頃の3ポケットモデルのようにレイドバックしたフレーバーですが、その上からさらに古い時代のディテール、雰囲気を散りばめていますね。でも脇下にはTown & Countryから引き継いだ異素材によるガシットが仕込んであったりします…

見方を変えれば、既出であるTown & Countryから現在のCRUZERの流れに移行する過渡期の製品、ともとれますね。写真では写っていませんが、背中にはFILSONスタイルのバックポケット及びサイドエントリーがあります。またこのモデルから、ゴートスキンバージョンもすでに登場しています。う〜ん、自分でも勉強になりますね…

これは個人的には懐かしい、#1106というモデルになります。#1101とは一味違った3ポケットのカバーオールジャケットとして、94年頃に開発されました。このジャケットは次回、掘り下げてみたいと思います。
(オオフチ)

P.S.  工場には家に置けない物もいろいろ置いてあり…これも久々の対面です。そういえば今回のクリニアンクールでは、ユーロでモダンなカッコいいビンテージシャンデリアを沢山見かけました。