久々の佳作。WASHINGTON DEE-CEEのカバーオールは珍品です。これ以降のものになるとラベルに名前は付かないし、さらにボタンも凡庸になったりで、フラッシャーが無ければブランドのアイデンテティは皆無…そしてこれ以前のものは、まず出ない。というか、1930年代頃のものを友人が持っていますが、それ以外は見たことが無い。つまり、1930年代からこの1960〜70年代ものの間を見たことが無い。しかも今回紹介するタイプも、けっこう出ない…全然大したものではないのですが(笑)。

とはいえ、私的にはこのラベル一発でやられてしまいます。WASHINGTON DEE-CEEは私が最初に手に入れたアメリカ製オーバーオール第一号で、タイミングはMade in USAカタログが出て間もない1975〜6年頃。しかし自分の持っていた当時の現行品とは違い、インディゴの良い色落ちをする古着を見たのがきっかけでDEE-CEEのインディゴのオーバーオールを探してみるも、簡単には出てこない。ましてやジャケットはまず出ない…などなど、思い出深いブランドです。

オーバーオールと同じ首振りのスイベル・ボタン。文字のグリーンはキーホール、バータックに合わせたのでしょうか?個人的にグリーンのバータックは好きですね。インディゴぎりぎりな感じの生地とも好相性。

45度に打たれたカフのキーホール。同時期のDEE-CEEやHEAVY-DUTYというブランドのデニムのジッパージャケットを思い出しました。BLUE BELL製のもそうですが、なぜかどれも胸ポケットのジッパーのテープが赤いんですよね。

フラッシャーは、恐らくこれが付いていたのでしょう。この一枚は、もう少し後のDEE-CEEのカバーオールに付いていたもの。このジャケットは何がいいかと言えば、そのアンバランスさ。ビンテージっぽい小さめなフィット+大きめのネック寸/襟+高めにセットされたいい加減な丸型ポケットたち…醸し出すムードはどう見ても三流。でも、どこか気になる一枚なんですね。

久々にマクレガーのNylon Anti-Freezeが着たくなって…早速手に入れて着てみました。

確か昔は44を着ていたはず…でも今着てみると、袖の太さが気になる。袖口にプリーツが入ってたっけ?…などと独り言。

これは…昔着た時の印象の方が良かったですね。ちなみに1サイズ下げたらどうなんでしょうか?

などと…。
(オオフチ)