アメリカに住んでいると日本ではあまり見る事が無かった日本製、というようなジャンルの製品を見る事がたまにあり、それはまた新たな発見というか…今回のジャケットもそんな一枚です。



まあ、なんというか…スペック的に解析すれば、当時(1970年代前半?)の野球の監督が着ていたようなネービーナイロンのウインドブレーカーに、当時の米兵用のおみやげ屋的刺繍を入れたソフトなスカジャン?といったようなものでしょうか。

着てみるとなんとなく不思議…というか、アメリカにもウインドブレーカーはありますし、大体からして元はアメリカ発…でもそれが日本という国のフィルターを通したものに仕上がっているというか…。

普通、アメリカもののナイロンのウインドブレーカーは共地の襟付きが多い。写真のようなリブ襟のものはどちらかと言えばウエストもリブになっているショートの3面タイプが多いような気がします…ので、まずはこの点が微妙。そしてこの手の刺繍が入ったいわゆるスカジャンも、その手のショート丈が多い…という点も微妙。

さらには高度成長期に育った少年ならばどこかで見たことのあるこのネービーナイロンの色と感触…うまく言えませんが、どことなくアメリカものとは違うんですよね。

何が言いたいかと言えば…1970年代の半ばにMade in U.S.A.カタログが発行され、それまであった日本製の“アメリカっぽい服“が”アメリカの標準“を見せつけられ、気が付けば霞んでいったという事実…。でも、そんな中にはいわゆる“洋食”といえるようなジャンルのものがあったというか…。

なにか“光り”を見つけたような気がしています。
(オオフチ)

P.S.

あと何年かでオリンピックですね。私は小さかったので当時の盛り上がりは知りませんが、家にはこんな東京オリンピックのマークが入った電気スタンドがあったのを覚えています。