ちょっと前にも書きましたが、ここしばらくはアーミーシャツを着ることが多いです。 昔は本当によく着ていましたが、ある時期から着丈が短いと感じ始め…その期間が何年も続いた後、やっと自分的に旬なタイミングに入ったんでしょうか。これだから流れというのは面白いですよね…。

アーミーシャツとの付き合いはそうとう長く、日本に住んでいた1980年代の中頃から。何しろ最初に好きになったビンテージワークウエアの一つなんですね。

モデルのルーツは第一次〜第二次大戦前直前までのU.S.ARMYの官給品。最初はオリーブがかった粗めのカーキツイル〜その後平織りブルーデニム〜そして通常の綾織りブルーデニム、というのが歴史的な変遷。長い期間作られていたのと、当時は民間ブランドからもコピー物が出ていたので、バリエーションはけっこう多いと思われます。

Post O’Allsではアーミーシャツはデビュー時から1204という品番でラインナップの中にありました。当初はオリジナル同様の長方形ポケットだったのですが、2000年代の中頃くらいから上外側の角を落とした現在のデザインへシフト、同時に1204−Rへとモデル名が変更されました。そのココロは…以前見たことのある米軍兵士/軍?がモディファイしたものがインスピレーションということにしていますが、同様なアイデアは 日本軍のフライトスーツやフランスの古いワークウエアにも見られますよね。

その変更には動機というか、変えざるを得なかった理由があるんですね。オリジナルの、クセの強いドロップショルダーのパターンにはすごく無骨な魅力があるのですが、いろいろな着方をしようとするとそれが仇になることもあり…それを自分的に着るのに有効な撫で肩のパターンに変更しようとすると、どうしてもその“角”が邪魔になり…とはいえ、実は見た目の理由も大きいんですが。

本来はアウターとして開発されたアーミーシャツですが、いかようにも着られるのが利点の一つ。今の時期にはショーツにもいい感じでハマってくれています。Post O’Allsでは、数え切れないくらいの生地バリエーションを作ってきたので、たまに古いものを着ている人を見かけると偽物?に見えたりもします。写真のものは、生地の具合を見るために作ったサンプルになります。
(オオフチ)

P.S. 

工場に停まっていたクルマ。アメリカでは、ショッピングモールのパーキングなどで間違えないように、このようにボディにストライプを貼ったクルマが多いらしい…が、何かヘン?

面白いですね!