アーカイブからの一枚。Post O’Allsの一番最初のカバーオール、#1101 Railroader’s Jacketというモデルになります。#1102 Engineers’ Jacketと同時にデビューしましたが、#1101が3ポケット、#1102が4ポケットと性格/ムードを分けていました。

台襟にアロー型のチンストが付き、キーホールと受け側のボタンはそれぞれ1個、とチンスト付きにしてはシンプルに仕上っています。

第二ボタンと第一ボタンが接近した、戦前ものに散見するクラシックなディテール。

ポケットのレイアウトは、胸の懐中時計用が1個+ホームベース型の下ポケットが2個の計3個…内ポケットは付きません。

懐中時計用のポケットは、古いCan’t Bust’Emのような縦長のシェイプで、カギ型のステッチが入ります。

カフスは以前紹介した#1106/#1109のような独特なカーブを描くもので、逆どめ。このタイプのカーブのあるカフスは、#1101が最初なんですね。

この個体は1990年代の前半〜半ば頃の製品だと思われますが、ドーナツボタンが付いています。先日#1106をブログで紹介した際にドーナツボタンは#1106の為に作ったかもしれません、と書きましたが、どちらが先か今となってはわからない…というのも、#1101がデビューした時はポスト君のボタンが付いていたと思うんですね。

当時の展示会用カタログ。この一枚はナチュラルのドリルクロスですが、他にブラウンキャンバス、ブルーデニム、エクスプレス・ストライプなどがありました。

#1101は、2006年になぜか1シーズンだけ復活しているんですね。

そして…またそのうち復活させたい、と思いつつ何年も経っています…。(オオフチ)