12006 WALKABOUT
最近は急に暖かい日もあったりするので、そんな時は軽めのアウターに気分が向いています。
そして…2019SSのWALKABOUT (ウォークアバウト)が再び気になり始めています。
この一枚は展示会サンプルで…実は間違いが一つあります。
わかる人はわかったと思いますが…生地の表裏を逆に使用しているんですね。通常、うちでは光沢のある加工面を表に使用していますが、この一枚は逆になっています。日本では何も言わなければ加工面が裏、というものらしく逆に上がってきました。でも、今着てみるとこれもありかなー、なんて思っています。
ナイロンタフタのアイテムはかれこれ10年以上出し続けていますが、最近になってやっと定着して来た感があります。最初に出してから、しばらくの間は国内の卸先さんの反応も鈍く…でも、海外のお客さんや友人たちの評判は良かったんですね。良いと思ったものはしつこく出した方がいい、という好例ですね。
WALKABOUTは、個人的に好きでよく着ていた1940年代のU.S. NAVYのODのファティーグジャケット(シャツ)をベースにデザインされています。一見似たものでもっと有名なものにU.S. ARMYのファティーグジャケットがありますが、胸ポケットの位置が高くてちょっと気張った印象なんですね。なので、私はユルい感じの NAVY物が好きだったのですが、それでも着ていると今一つピンと来ない点もあり…バックにヨークが付いて、左右に深めのプリーツが入っているんですが、それがちょっとユルやかではない…逆にARMY物は、プレーンな一枚バックになっていて好感が持てるんですね。そういった経緯で、NAVYのフロントとARMYのバックをフュージョンして調整したものが、WALKABOUTでした。
2019SSの展示会概要から:
12006 WALKABOUT
久々に登場のWALKABOUT。1990年代の後半にU.S.ARMYとU.S.NAVYのビンテージモデルをフュージョンして登場した頃と変わらず、一風変わったバイブを放っています。ここ10年くらいのブランドの定番であるEnd-On-End(刷毛目生地)やナイロンタフタなど、ブランドらしい仕上がりとなっております。
というわけで、そろそろ改訂バージョンを出したくなってきました。日本に住んで一年半、もう一歩街向きな仕上げにしてもいいかも…なんて感じ始めています。カバーオールでもショート丈でもない…という気分の時に、WALKABOUTはちょうどいい具合にはまるんですよね。(オオフチ)