毎シーズン新しい商品を提案するのが洋服をつくる側の仕事であります。
そうして15年間、つくり続けているわけですが、ポストオーバーオールズの基本のひとつとして、服を着る、という姿勢があります。 どちらかというと、着込む、というほうが適切かもしれません。
着ている人のキャラクターを自然に引き出してくれ、服もその人と共に進化しているわけです。味わいという表現になるのでしょうか。

写真のシャツは、1997年頃に生産されたものです。シャンブレーシャツは今でもつくり続けており、着れば着るほど着ている人の体に馴染んでくる。そんな不思議な魔力も備えている生地です。
ボロボロになったとしても着続けたい。そんな心を持ち続けたい気持ちにさせられる服をつくり続けること。
これはある意味、最大の友ともいえそうです。(カツ)