PITTI June’09
PITTIから戻ってきました。今回もいろいろでしたが、おかげさまで回を重ねるごとに感触が高まっています。
印象としては、流れは引き続き変わらずで、例えばEngineered Garmentsに代表される(日本人、というかアメリカ人以外から見た)オリジナルでアメリカンなフレーバーを持ったスタイルが良く映り、それは何故か? と言えば、やはり今の時代の中で『スタイル>流行』が魅力的に映るからでしょう。
そこで思うのが、数シーズン前まではクラシコっぽいカッコで四角いトゥの靴を履きこなしていた人たちも、気がつくとコバの張ったナチュラルなトゥの靴に履きかえ、カッコもそれなりにアメリカンに(カメレオンのように)変貌しているのを目の当たりにすると、できることならば今回の流れも単なる流行としてとらえられていなければいいな、ということ。
スタイルというのは流行というよりも、個々のスタンスやテイストが定着しないと見えてこない部分があると思うし、またスタイル=変わらないものとしてだけとらえられてもそれはそれであまり進化がなさそう。流行に対する距離のとり方=スタンスやオリジナルなフレーバーが個性といえるので、その辺りをうまく汲み取ってもらえるといんですが。
でも、そんな状況の中でいい感じのスタイル、バランスや味を持ったバイヤーさんたちも多く見かけたし、そんな人たちがこれからもっと増えてくれると個々のスタイルにも幅や深みが出て、そこからまた新しい世界が広がって楽しそうですね。
そんな人を見かけると、なぜか興味が湧いて話を聞いてみたくなりますよね。(オオフチ)
P.S. フルメンバーがそろうとハプニングは日常茶飯事、往年の珍道中的な味わいも健在でした。