ここのところはすっかりと秋の気配も濃厚になって、ショーツでは涼しい夜も多くなってきました。こうなると、NYは早いんですよね。春と秋が短いのが、せつないですね。

そして、毎年のことですが、“秋” な気持ちになってくるから不思議ですよね。夏っぽい服が急にシーズンおくれというか、気分おくれに感じだして……、なんか気分に合わなくなってきます。

今朝もけっこう涼しくて、とりあえずクローゼットを開けてごそごそやっていたら、(秋とは全然関係はありませんが)ちょっとしたレアものが出てきました。というか、先日古着屋の友人がこのハットは珍しい、と言っていたので、言われてみれば確かにそうだな、とは思ってました。

このストライプのハットが問題のレアものですが、?という人もいると思うので説明を。このタイプのハットはブルーデニムであれば(次の写真)、第二次大戦までU.S.ARMYに支給されていたものがポピュラーで、セットになるジャケット、パンツとも作業用として支給されていたもの。古着市場でも人気な商品ですよね。

で、このストライプのハットも軍物ではありますが、P.O.W.=Prisoner of Warのステンシルが入っているので、捕虜、戦犯用ということがわかる。そしてセットでつくられたと思われるジャケットがあり、でもこれはU.S.NAVY用のデザインとなっている。実物が手元にないので古い写真をスキャンしましたが、これがジャケットです。

そう、つまりハットはARMYでジャケットはなぜかNAVYのデザインなんですよ。そうなるとパンツは? もしかしてマリーン? ということにもなりますが、これは見たことがないのでなんとも言えません。う~ん、この矛盾、確かにおかしいですよね。でもこうやってふたついっしょに置いてみると、違和感はないですよね。

と、朝っぱらから秋と関係ないことを考えてもどうにもなりませんが……。(オオフチ)