ビンテージで好きなカバーオールは? と自問自答すれば、おそらくSUPER PAYDAY、と答えます。他にも好きだったり、興味があるカバーオールは沢山ありますが、なぜか今でもSUPER PAYDAYが気になる中心なんですね。良くも悪くも自分の中でのカバーオールの基準になっているというか。

しかし、毎年シーズン中にメインで着たいカバーオールはその時々で微妙に変わります。着丈も長めが良かったり、またその逆もあり。肩幅も狭目~広め、デザインもさっぱり~こってり、と気分で少しずつ変っていくからおもしろい。

ここしばらくは、主に大戦中に作られたさまざまなメーカーの2ポケット型が気になっています。さりげなく狙っている佳作はいくつかあるのですが、でもこの一枚が欲しい、というターゲットはない。なおかつ最近では探すという行為にエネルギーを集中できなくなっているので、古着を扱っている友人にソフトに頼んでおくくらいが関の山ですが。

でも……、見たこともないし、多分あり得ないと思いますが、たとえばSUPER PAYDAYで2ポケットが出てきて、しかもいい感じだったりしたら、これはヤバいですね。

同じJ.C.PENNY社のラグランスリーブのパターンでも、SUPER PAYDAYのものとその後のモデルでは天と地くらいの差があります。今まで見たPAYDAYの大戦型2ポケットは、ラグランの場合すべてSUPER PAYDAYとは違った、後の年代のパターンで作られています。

なのでSUPER PAYDAYのパターンおよび生地+補強なしの2ポケット(5角形)、チンストなしで台襟付き、そしてラベルはブルー地のバリエーションがポケットの上に付き、カフスは普通な感じの裏付けタイプ、ステッチワークは地味目……と(すでに妄想に入ってますが)、そんなのが出てくれば宝物ですね。さきほどあり得ない、と言いましたが現実的には出てきても(ギリギリ)おかしくない、というのがミソというか。そうなると次はセットでSUPER BIGMACのセットイン+丸型2ポケットも……、と妄想はさらに走っていきます。

でも、そういったポジティブな要素が偶然にすべてミックスされていてもおかしくないのがビンテージの世界。特に20~40sは史上最高のクォリティ、普遍的なデザインの原型の多くが混在していた希有な時代なので何が出てくるかわかりません。

先日友人から聞いたんですが、LEEのロデオ用のピエロシャツ(そう言うらしいです)でダックハンター生地を使用したものがあるらしいです。これは大戦後のもの、と推測できますが、相当見てみたいですよね。ほんと、あり得なさそうだけどあり得る、という事実がおもしろいというか。

まったくなにを言いたいのやら……、といった独り言で、今回も大変失礼いたしました。(オオフチ)