珍しいものが、デッドストックの中に混じっていました。

初期のナイロンタフタのロイヤルトラベラーです。ナイロンタフタのアイテムを出し始めの、2000年代後半のものですね。

当初は、この写真のようなアメリカ製の安手なバッグやウインドブレーカーなどに使われる、ジャンクなムードを持つナイロンで作ってみたんですね。

その後、1970年代のアメリカン・ラコステ(IZOD)のウインドブレーカーなどで使われていたような、表面に光沢のある加工が施されたタイプも良いかな?と探して行き・・・現在使っているナイロンタフタに行き着いたんですね。

現在使っているものは、洗っていくと表面の表情が変わっていく具合やパッカリングの出来かたなど、まさにうちのオリジナルという感じで気に入っています。でも、10年以上経ち・・・そろそろ違う表情を持つ生地を使ってみたい、という気分が芽生えています。

今見ると、この安っぽいナイロン生地もなかなかいい味を出していると感じます。

時代が変わると見る目も変わる、という好例でしょうか(笑)。(オオフチ)