この前ミラノ、パリに行っていたせいか、ここのところは私的にネービーカラーの濃度が高くなっています。といってもネービーは公私ともに定番で、カーキしか売れないような時期でもだいたいネービーは出ています。

でもここしばらくは、気分によりカーキやオリーブ〜茶などの系統も多めに登板しており、特にネービーに力を入れている、というわけではありませんでした。

ラインナップ的にもインディゴキャリコやデニム、シャンブレーなどのアイテムはしばらく定番的に続けています…が、これらも特にプッシュしていたわけではありません。

でも思えば今年の秋冬ものは、特にネービーフランネルのアイテムを中心としてコットンポプリンや綿、綿ポリブロードその他などでネービーカラーのテクスチャーを多めに展開していました。が、それでも特にネービー系を推している、という自覚はありませんでした。

オーダー的に見ると、今年の春物くらいから特にヨーロッパの一部のお客さんの中ではネービー系を狙い撃ちする人たちを見かけたのが印象的でした。が、この前の旅行では街中でネービーを着てる人はほぼ皆無、大体が(Z*R*とかH&*などのファストファッション的な)くもった感じのオリーブや茶系で埋め尽くされていました。おっと、今回ロンドンは行ってないのでそちらの事情はわかりませんが…

というわけで今回の旅行中は、気が付けば持って行った服の中でも特にネービー系の登板が多かったような気がします。くもったオリーブ系の色合いはヨーロッパの町並みに融け込みすぎて、ちょうどパスタに飽きてそばが食べたくなったような気分でネービーに手が伸びたんでしょうか…

そして今、 2014年のFWはいつになくネービーを中心として、それを引き立てる感じで周りを固めてみようか、と考え始めています。でも来週の終わりから日本に行くので、またまたムードが変わる可能性もあるにはありますが… 
(オオフチ)

小物=MISSONI, Mountain Research