最近では古着の革ジャンを着る機会は減りましたが、なぜかこういったテキトーな感じの革ジャンはいつでもなんとなく気になっています。

この2枚は1950年代終わり~60年代はじめ頃の薄手のカーフスキン製で、当時の街のお兄さんが着ていそうなもの。イメージ的にいえば、BROOKLYN GANGに出てくるようなタイプの人たちが着ていたような感じ。ビンテージカジュアルブランドの東側代表選手であるマクレガー社も、当時は革ジャンやVゾーンの深いカーディガンを、お洒落なイタリアンレザーなどの薄手の革で展開していました。

この手の革製品が古着で出てくる一般的な革ジャンと多少違う点は、本来の用途が純粋に街用ということ。たとえば、革ジャンの二大巨頭のひとつのフライトジャケット系は、主に第二次大戦に米軍で支給されていたものがイメージのベースとなっており、片やMC(Motorcycle)ジャケットもバイカーの着るジャケットがルーツ、というかそのものですよね。共に乗り物Relatedというか。

着てみると当時のフィットで、自分的にはちょっと着丈が短くて似合いづらいせいか、登板する機会はなかなかありませんが、そのうちいつか……、と意識しています。流行の年回り的ファクターも多々ありますが、服を身体に合わせるのではなく自分を服に似合わせる、という作業もたまには刺激的ですよね。(オオフチ)