アメリカに住み初めの頃は、アメリカの古いものを探しまくっていました。古着はもちろん、小物や家具、本などなんでも・・・とりあえずフリーマーケット、スリフト屋、ラグ屋、アンティーク屋、ガレージセールやエステートセール、地下鉄や車を借りてデッドストックを探しに行ったり・・・とにかく、色々なところへ顔を出していました。日本に住んでいた時はバイヤーが買い付けてきた物の中からしか選べないわけで、自分で探せるということはすごく嬉しかったんですね。しかし、ある時期から日本の古いものを集めるエネルギーも強まっていきました。それまでも、そこかしこで古い和物は見かけてはいましたが、まずはアメリカ物・・・でも、そんな気分がひと段落すると、少しずつ和物に目が行くようになりました。和物と言っても骨董というよりは、ジャンク・・・例えば、こんな豆タイルを使ったもの。

豆タイルと言えば・・・古い旅館や妖しげな飲み屋やカフェー、タバコ屋さんや銭湯・・・家庭であれば風呂場とか流し場など・・・そしてこのように皿やライターにも使われていました。私の時代でもかなり古臭かった物ですが、アメリカで見つけるとさらに微妙な感じ・・・古く貧しい日本、という味わいもありますが、それを超えた何かを感じるんですね。う〜ん、結局よくわかりませんが(笑)。(オオフチ)