今年から、Limited Release(リミテッド・リリース)という括りで、年2回の展示会ラインナップに収まらないアイテムを、不定期に限定リリースしています。第一弾は、4月にリリースしたオリジナル・アーミーシャツ + New エンジニアジャケット + E-Z Lax(イージーラックス)の3型  x 2種類の生地によるセットアップ・・・そして、7月頭にリリース予定の第二弾は、今回紹介のPOST Chinois(ポスト・シノワ)+  E-Z Laxの2型  x 5種類の生地によるセットアップになります。

ちょっと目の利く方なら、お気付きかもしれませんが・・・

今回のチャイナは、ビンテージのフレンチチャイナとフレンチワークウエアをフュージョンしています。なので、シノワ = フランス語でチャイナ = なんですね。ちなみに、10数年前に某セレクトショップのスペシャルオーダーでデザインしたチャイナがPost O`Alls初のチャイナで、当時私が着ていたフレンチチャイナから始まった企画でした。その頃はフレンチチャイナの認知度が低かったので、 US NAVYのフレーバーをフュージョンして襟をショールカラーに、ファブリックも当時のPost O`Allsらしいデニム〜キャリコ〜クレイジーパターンなどを採用して受け入れ易いテイストに仕上げた記憶があります。

フレンチチャイナは、マオカラー(スタンドカラー)のチャイナ = かつて中国語圏でポピュラーに着られていたもの = とは別物で、主にヨーロッパのフランス語圏に移民した中華系の人々が戦前からワークウエアとして着ていた、通常はシャツカラーでインディゴ染めのもの・・・以前も何度かブログで紹介している、この写真のようなタイプです。この一枚は、〜1950年代頃のビンテージになります。

独り言ですが(笑)、フレンチチャイナ特有の高い胸ポケットの配置が、個人的には鬼門・・・マオカラーだと良いかもしれませんが、シャツカラーにはもう少し低い方が・・・と、思ってしまいます。私だったら下げるか、下げて左右2個にするか、もしくは先ほどのスペシャルオーダーのチャイナのように、取っ払って下のみの2ポケットにする感じでしょうか。

そして、これが戦前のビンテージ・フレンチワークウエア。生地はブラックモールスキンで、デザインやディテールは古いタイプの代表的な感じでしょうか・・・この一枚は、薄手の生地と長めの着丈が特徴的です。

Vパッチの付く古いポケットデザイン・・・この個体は、胸ポケットの特に小さい感じが個人的にツボなんですね。

そして、この2つをフュージョン・・・

Post O`Allsらしい、ニューバランスな感じに仕上がりました。

今回の生地セレクションは:インディゴツイル、チャコールツイル、インディゴデニム、インディゴイカット・・・はそれぞれ5オンス程度のライトウエイト、写真のグレーのポリ/ナイロン・タフタはフェザーウエイト、と全体に軽い仕上がりになっています。同素材でリリースとなるE-Z Laxは、今回リリース分から新たなディテールを追加、フィットも微妙に調整されました。フレンチチャイナは、通常プリーツなしでLポケット+サイドバックルの付くパンツがセットアップとなっていますが、Post O`Allsでは前後にプリーツ+バックベルトでテーパードしたE-Z Laxが今の気分・・・早く着てみたいです!(オオフチ)