Post O`Allsは1993年のデビュー時から、ワークシャツにも力を入れていました。私は若い頃からシャツにはこだわりがあり・・・ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ブランドデビューから数年の間は、シャツはプルオーバー(前開きではなくクラシックなかぶり型)のみの展開でした。

その後1990年代の中頃に、当時のPost O’Allsの日本の販売代理店であった、現在はCORONA を運営する岡山の(有)莫社のリクエストに応えて、初めて前開きのシャツをリリースしたんですね・・・

なぜ、初めはプルオーバーしか出していなかったのでしょう?

それは・・・初期のコレクションが、シャツといえばまだプルオーバースタイルが全盛の、1920-30年代っぽいムードでまとめられていた、という事実もありますが・・・

それ以前に、私は前開きのワークシャツ+ワークパンツという、ベタな?ビジュアルにはあまり興味がなかったんですね・・・前開きのシャツをワークパンツに合わせるなら、ドレスシャツやユルいムードのオープンカラーシャツ・・・前開きのワークシャツを合わせるときは、下にセーターやスウェットシャツを合わせて、アウターっぽく・・・そんな感じが、個人的には好きでした。というわけで、前開きのワークシャツにはユルい感じのスウェットパンツやイージーパンツ、もしくは軍パンなどを合わせることが多かったと思います。そんなわけで、ワークシャツ+ワークパンツというド直球な組み合わせでいくならば、当時は誰も知らなかったプルオーバー型のワークシャツと組ませるのが新鮮だと感じていたんですね・・・

 

う〜ん、いかにも若気の至り(笑)・・・うちのプルオーバーのシャツを見ていたら、そんなことを思い出してしまいました。(オオフチ)