気が付けば、今年もBDU-Rはけっこう活躍しています・・・これが、自分にとってのオールマイティなフィールド・ジャケットなんですよね・・・

自分が人生で最初に手に入れたフィールドジャケットは、たしか民間物のベージュのM-65・・・20代の初め頃、映画”タクシードライバー”で、モヒカンのデニーロが着る姿にヤラれて、だったと思います・・・

でも、実際はそれ以前・・・小学生の頃に、中村雅俊さんとかがデニムのベルボトム+下駄などに合わせているイメージが原体験だったと思います・・・もちろん、憧れのアメリカのヒッピーやミュージシャンたちも、ですね・・・いずれにせよ、当時はOD色のM-65はドカジャンみたいで泥臭い感じがして、自分的には手を出せないでいたんですね(笑)。

でも、M-65はその後アメリカに渡ってからも着ており・・・個人的にエポレットが苦手だったので、ハサミで切ったりして・・・当時(1980年代後半)のニューヨークで、東洋人がOD色のM-65を着るのはかなりの鬼門=韓国デリのおじさんのイメージそのもの(笑)=なので、私は民間物のネービー色のものを着ていました・・・そして、その後最初からエポレットの付かないファーストモデルを知り、やっと軍物のOD色のM-65にハマっていくんですね・・・

そんな中、第二次大戦頃のM-1941や、Mー51でしたっけ?・・・朝鮮戦争頃のジッパーのヤツなども着たりしましたが、そのうちジャングル・ファティーグに目覚めます・・・

ジャングル・ファティーグは、当時(2000年頃)のアメリカで着ているのは本当にベトナム戦争に行った退役軍人くらい、というレベルにマイナーな存在でした・・・

当時はファッションブランドでも取り上げているところはおそらくなく、もちろん日本での人気も全くありませんでした。

私の場合、最初にセットアップのファティーグ・パンツ=カーゴポケット内部に脚を縛る紐が付いている、ポプリンのファーストモデル=から入り・・・

その後、ジャケットを着るようになりましたが、薄手のコットンポプリンの上質な質感とソフトなODの色目にヤラレましたね・・・

そして、その後に出会ったのがBDU・・・

2000年代当時は、もちろん軍の現行採用品・・・なので、ニュージャージーやブルックリンにあるアーミーネービー屋さんで探して着ていました。確か、リップストップのベージュや黒なんかを着ていたと思います。

その後、たまにM-65やジャングル・ファティーグに一瞬戻ったりすることもありましたが・・・ここ10年以上は、ほぼBDUというか、うちで作っているBDU-Rばかり着ています・・・

そんな感じで、BDU-Rは個人的に最も好きなフィールドジャケットなんですね・・・最初の一枚は数年前のもので、後の2枚は`22S/Sのサンプルになります!(オオフチ)