おかげさまで無事にNYのショーも終わり、来週からは日本です。
こちらはすでにほぼ毎日マイナスな寒さとなっており、明日は最高がマイナス5度で最低がマイナス7度というヤバさです。
日本は暖かければ嬉しいですが、明日から寒くなるという噂のようで・・・、熱燗がうまそうですね。
私の頭は展示会モード全開となっており、恐縮ですが今回の展示会の概要を紹介したいと思います。

POST O’ALLS 2013FW

おかげさまでPOST O’ALLSは今年で創業20 周年を迎えることができました。これもひとえに皆様の応援が無ければ成し得なかった事です。ありがとうございます! そして今後とも、よろしくお願いいたします。
今回で20回目のFWシーズンを迎える2013年のFWコレクションは、今までに蓄積したブランドの集大成的なアイデアを、シンプルで効果的に提示できるようなポイントをデラックスに、かつ多目に盛り込んでみました。
POST O’ALLSがブランド創業以来、過去に存在しなかったジャンル=ワークウエアを基盤としたワードローブ=を追求しているのは、人が自分にあったライフスタイルを構築していくように、服の基本ルールのようなものを標準とは違った角度で再構成していく為でした。
例えば自分たちのライフスタイルに合ったツイードジャケットが欲しい、というアイデアからツイードのカバーオールジャケットが生まれ、また自分たちの気分に合った着方が出来るベストがあれば、というところからRoyal Travelerは生まれています。
それらのオリジナルアイテムは、シーズンごとに様々な気分やシチュエーションに合わせたレイヤリングで着ることを想定して、デザインやディテール処理、個々の素材使いなどが選ばれています。そしてそのように新たな発想から生まれたアイテムは、同時に新たな着方も生み出していきます。
歴史的なルールではベストはシャツの上に着るものですが、POST O’ALLSは例えばシャツの代わりに着れるベストが欲しい、という発想からシャツ地でRoyal Travelerを展開することにより、ベストの上にアウター/シャツ、またベストをアウターの生地で作るとアウターの上/下にベスト、など、それらに伴ったコーディネートの新たな可能性がアイテムに自動的に付いてきます。
また、服と服との間にタフタやポプリンなどの薄手で風をブロックするレイヤーを差し込むと、朝晩の気温差の激しい日などにコンパクトながら効果の大きい防寒性能を持たせる事も出来ますし、滑りの良い素材であればレイヤー時の潤滑材的な役割も担ってくれます。また、ビジュアル的にはコーディネートにもう一色+テクスチャーの深みを追加する役割も果たしてくれます。
POST O’ALLSでは、今までも不定期にタフタなどのレイヤリングに有効なアイテムをリリースしてきましたが、今回はタフタ系、ブロードクロスW(無双)、異素材W、ソフトなウールフランネル一枚仕立てなど、様々な生地バリエーションとデザインを一同に展開しています。特にPOST 40/40DV、CRUZER-BLOUSE、C-POST7などのモデルはレイヤリングを主眼に置いた生地バリエーションで展開しています。今回新バージョンとなるC-POST 7では、さらに厚さ方向でのバリエーションを出しています。
そのように、新アイテムとそれに伴った新たな着こなしのアイデアを追加していくことによって、手持ちのワードローブを何度も新鮮な気分で着ることが出来る、という付加価値が生まれます。そして最終的にワードローブをより有効に活用出来るようなシステムとなっています。
さらに最近の気分として、シーズンからシーズンに移行する際、例えばショーツにウールのシャツ、また綿入りのアウター/ベストを合わせたり、シャツ/アウターを普段よりも多目に重ねたり、など気分に合わせたイレギュラーなレイヤリングが自然に感じられます。今シーズンはそういったシチュエーションにも効果の大きいプルオーバーのシャツやアウターなどもラインアップされ、さらに組み合わせ、気分の自由度を高めています。
などなど、今回のコレクションは特に着る人のインスピレーションを喚起して、毎日をより楽しく彩るための要素をMAXまで盛り込んであります。

(オオフチ)