POST O’ALLSでは伝統的(?)にハンティングジャケットを作っていません。これは特に事情、というわけでもないのですが、やはり餅は餅屋というか、服自体の起源は元より目指しているイメージが違うので、自分的には別世界のものに見えるんですね。
昔のワークウエアメーカーでもたまにハンティングウエアも作っているメーカーが有りますが、仕上がりを見れば一目瞭然、個人的にはどうも惹かれないんですね。水と油とまでは言いませんが、やはり目指す方向がはっきりと違っている感じがします。
どっちつかずというのもあまり好きではないのですが、どっちもいける優柔不断、というのもあまり惹かれません。やはり物として一人立ちして、その性格を活かして他のワードローブやコーディネーションに色を添えて欲しい・・・。なんか人間のようですが。
個人的には古着のハンティングジャケットは定番だし、自分はカバーオールなどのワークウエアや他ジャンルの物に合わせたりと+αなフレーバーとして着る事が多いので、やはりそれなりに独特なイメージを期待しているんですね。
しかし自分で作るとなると、ハンティングウエアがルーツでも、例えばROYAL TRAVELERのようにニュートラルなキャラクターのものが出来るのであれば作りたい、と思っています。

そこで、以前から気になっているこのジャケット。ハンティングのようでハンティングでない・・・。以前も確か紹介したことがあるので恐縮ですが、最近先輩から譲り受けたので早速洗ってみました。すると当たり前なんでしょうが、着込むとどんどん馴染んでいきそうな予感がしてきました。やはり古着は特別な魅力がありますね・・・。

全体にさっぱりとソツがないですが、最大の特徴はフロントのエントリー。これはおなじみハンティングやウエーディングジャケットなどに付いている、獲物を入れるためのポケットの入り口ですね。でもこのジャケットは・・・。


ごらんの通り背中にゲーム(獲物)ポケットがありません。ROYAL TRAVELERと同様にポケット部はサイドシームまでで止まっているんですね。なので通常はサイドに付くエントリーもありません。

ヘンな位置に付けられたラベル。でも色、カタチもかわいい・・・。ELKO BRAND NEWARK、NJですか。お隣さんだったんですね。
う~ん、そろそろROYAL TRAVELERのジャケット版を作りたい気がしています・・・。2014S/Sの展示会まであと6週間を切りました!

(オオフチ)
P.S.

最近買った本。1970年代のNYは定番テーマですね。

最近もらった本。この本が即ち一つの文化ですかね。