今回も前回に引き続き、古着のハンティングジャケットを紹介したくなりました。前回はハンティングのようでそうでもない? というややトリッキーな代物でしたが、今回はちゃんとしたハンティングジャケットとなっています。

これはデッドストックで見つけた一枚。デッドでは良くあるパターンですが、この一枚も古着では見た事がありません。この店では他にも一流どころなどの旧いアウトドア物が出ましたが、この一枚が手元に残っています。ディテール、デザイン的には古そうに見えますね。少なくとも40年代はイってますかね。

何が変わっているかと言えば、生地使い。シェルとライニングはそれぞれ厚さの違うODポプリンを使用。そして襟は・・・、これが同色のピケを使用しているんですね。通常はご存知のように同系色のコーデュロイを使う事が多いか、もしくは共地。こういったソフトで有効なひねりは、実際に着回す時にはすごく嬉しいですね。着こなしのイメージが広がる、古着ならではのディテールといえます。

胸ポケット。これはよくある二段になったもの。何故か一段のものよりも嬉しいから不思議ですよね。

見開きの図。ゲームポケットへは左右の見返し裏に縦長に切り込んだWウエルトのエントリーからアクセスします。

エントリー部のアップ。ラベルの下に並んでいるのは・・・。

この、ゴートスキンで囲まれた部分は・・・、マッチをする為のヤスリなんですね。さすがアウトドア・ウエア。う~む、勉強になります。

下ポケットはパッチ式。真ん中のステッチでさらっと2室に分けています。これも古いものに見られるディテールですね。

バック。ちょっと見えにくいですが、アクション・プリーツと、お決まりのサイドエントリーが付いています。
いつになくアタマの中でハンティングジャケットがチラつく今日この頃です・・・。

(オオフチ)
P.S.

すごく懐かしい物を見つけました。私が子供の頃に読んでいた絵本です。もちろん当時のものは日本語版でしたが・・・。

不思議なもので、内容はまったく忘れていましたが、表紙と表紙に付いたメダル、そしてこの見開きページだけ覚えていました。そんなもんなんですかね・・・。