先週からまた帰国しています。着いた日はちょっと暑かったですが、ここ数日は昼暖かく夜涼しい、そして湿度が低い…こんな、今ぐらいの気候は最高ですよね。

あちらを出る前もちょうどこんな感じでした。大げさですが、朝起きて生きてて良かった気がすると言うか…20年くらい前、ハワイにすごく住みたいと思っていたのも同じ動機でした。

デニムなどコットンものを着るのにも最高ですよね。でももう少しして湿度が上がってくると生地がしっとり、そしてべったり…生地も伸びてしまい、全体的に下に下がってくる感じ…気分もそれにつれてけっこう下がりますね。

今でもそうですが、日本よりも乾燥しているアメリカで普段乾燥機を掛けている服をこちらに持ってくると、着ていると着丈から身幅からすべてのびのびで、知らず知らずのうちにけっこうな違和感が出てきます。

昨年くらいから、帰国している際に自分のブランドだけでなく古着も含めいろいろな服を着てみる、という試みをしていたのですが、そんな中で思い出した感覚がありました。

日本に住んでいた頃は古着、それもデニムなどのコットンものを着ている事も多かったのですが、梅雨や湿気の高い時期の、あの着心地…表面はひんやりとしているのですが、でも生地自体はじっとり、伸び伸び…。だから着丈の短い感じが好きだった当時は、意識して短めのものを着たりしていました。

そんな思いを再び幾度となくすると、あるアイデアが浮かんできました。アメリカ以外の日本や湿度の高い国々で着るものは、伸びてきてからが本当のフィットというか、洗っても洗い上がりの心地よさは着用後数分で消え、そしてその後はダラダラ…なので、その事を考慮したパターンで作ったらいいのではないか?ということ。さらに最近は一つの服を長く着込んでいく事が新鮮に感じられているので、なおさらというか。

などと、最近はいろいろと新たなアイデアを考えたい時期のようです。
(オオフチ)