POS-TREK FLARE
ちょっと珍しいパンツが出てきました。
これは、POS-TREK FLARE(ポストレック・フレア)というモデルで、2005年のカタログに同じものが出ています。
フレアという名前から、ラッパ(=ベルボトム)系である事がわかりますが…
その割には、裾幅と膝の幅の差はそれほどありません。
フロントビュー。
フロントポケットの形は5ポケット仕様ですが、コインポケットの無いタイプ…Levi’sで言えばオレンジタブの646のような感じですね。
バックビュー。
バックポケットは、ブッシュパンツのようなフラップ付きのもの。
POS-TREKには、確かこのフレア・バージョンに先行して細身のストレートのバージョンがありました。この2005年のカタログで既にバージョン2になっているように、これ以前にオリジナルバージョンがあったと記憶しています。
今のPost O’Allsのパンツのラインアップからするとフレアは異色に見えますが、実はPOS-TREK FLAREに先行して546 FLAREというモデルもありました。なので、POS-TREK FLAREのパターンは546 FLAREをベースにしていると思われます。2003年のカタログから。
546 FLAREには546Rという別バージョンがあり、バックポケットがLeeのようなドングリポケットになっています。この2004年のカタログ写真のものにはコインポケットが付いていませんが…
この2005年バージョンには、なぜかコインポケットが付いています。
なぜフレアをリリースしていたか、と言えば…私自身も小学生の頃、ベルボトム全盛時代にファッションに目覚め、その後10代の終わりにはサーファーっぽい格好もしていてフレアには思い入れがあり…という伏線もありますが、やはり20歳の頃(=1982年頃)に知り合った古着好きの先輩たちの影響が大きいと思います。元サーファーの彼らは501XXやビンテージの646、517を大きめで腰履きし、上にはオーバーサイズのV付きスウェットシャツ、その上にセカンドやフライトジャケット、スカジャンなどのビンテージものを軽い感じで合わせていました。当時の一般的な人たちはDCブランド…そしてビンテージ古着もまだごく一部の人たちのもの…という状況下で、そんな着方をしている人はレアでとてもカッコ良かったです。
そんなイメージの延長線上で、Post O’Allsではフレアを出していました。アイデアとしてはLevi’sの646(ベル)と517(ブーツカット)の中間的なフィット…で、546。ちょっとふざけたモデル名ですが、大きめを腰履きするのにちょうどいいフィットを目指した結果だったと記憶しています。(オオフチ)