80年代後半から90年代にかけてハーレムを撮り歩いていたとき、背景に白幕を垂らして撮影をした時期がありました。
今見ると、やはり時代性を感じます。その人だけが主役のポートレート。今回はその一部を紹介させて頂きます。

ハーレムに住んでいるカメラを持った東洋人、という印象はすでに根付いていた頃だったので、三脚につけた中判カメラと垂れ幕用の2本のポールを担ぎ、太陽の具合を見ながらストリートに幕を設置して通りがかりの人に声をかけての撮影です。

嫌がる人には気が変わるまで待てる準備があることを伝え、OKと言ってくれた人には1、2分、辛抱してもらいました。
大げさなポーズが得意なので、普通に立っていてもらえるだけで十分ですよ。そんな感じで撮らせてもらった人たちです。(カツ)