今回は、フォークアートというか、以前ニューヨークに住んでいた友人がつくってプレゼントしてくれたものを紹介したいと思います。

ベースとなるものは葉巻用の木箱だと思いますが、NAT SHERMANというマンハッタンは42丁目と5thアベニューの角にある有名な葉巻店の物で、僕の友人が不要な空き箱をその店からもらってきて、その上に古い新聞の切抜きなどをコラージュしてリサイクルしたものです。

彼はこの手の箱をベースに、気分のむくままに様々なイメージをコラージュし、趣味でそれらを売ったりもしていました。手先が器用で照明器具なども友人のためにつくってしまうような彼でしたが、もともとアンティークのおもちゃや古着などをディールするのがメインの仕事で、後に日系の某コスチュームジュエリー会社のNY支店長を務め、その後帰国しました。

この箱はそんな彼から10年以上前にもらったものですが、今でもどこか見えるところに置いてあります。友人が自分のためにつくってくれたという事実はお金では買えない特別な感じがして、ベーシックな物づくりの永遠なカタチのひとつだと感じます。なんか、いいですよね。(オオフチ)