いよいよ当日です。仕事の日より30分早いピックアップ。道路事情もありちょっと遅刻。すでにダイキさん、コージさん、タケシさんは37丁目の角に立っているのが見えます。

ウエストサイドハイウェーを北上し、目指すところはニューヨーク・アップステーツ、キャッツキルにあるビーバーキル。アメリカのフライフィッシングの歴史がはじまった川として知られています。今回は、そのビーバーキルのほとりにあるキャビンに一泊でのフライフィッシングツアーです。

ダイキさん、タケシさんはフライタックル万全。サーファーのコージさんは川原で現場監督。気の早い木はすでに紅葉をはじめ、川の雰囲気も8月にしては上等です。

この辺りにはアメリカ北東部のフライフィッシング物語では外せない川が5本あり、それぞれの川には1時間以内でアクセスできます。テールウォーターと呼ばれるダム下にある川ではその下から流れる冷たい水の恩恵で、真夏でも釣りが楽しめるのですが、ビーバーキルのように自然に左右される川は、7、8月になると渇水気味となり水温が高くなるため、まったくと言っていいほど釣りにはなりません。
そんな川でこの時期安心して釣りができたのでかなりラッキーでした。

お二人ともフライフィッシングは初めてなのですが、ある程度のスキルを要求するキャスティングの飲み込みが早く、その結果が釣果につながりました。
タケシさんはビーバーキルでもレアのバスを釣り、ダイキさんは40センチのブラウントラウトを釣りました。
この辺りの魚は学習能力が高く,釣れないことが多いのです。解禁して5ヶ月近くにもなれば魚もフライに見覚えがあるし、食べたら偽者だった、と苦い思い出がある魚も多いはずです。そんな魚を相手に初回で釣るのは大したものです。

禁漁まであと2ヶ月。来月もすでにツアーが組み込まれています。初秋のキャッツキル。気持ちいいこと間違いなしです。(カツ)