Photo:カツ先生

PITTIから戻ってきました。今回でなんとか3回目、おかげさまで無事終了しました。お世話になった皆様、いろいろとありがとうございました。冬のフィレンツェは朝晩の冷えこみ具合が日本に似ていて、どこか懐かしい感じがしましたね。

と、強引にイタリアつながりで、今回はPOST O’ALLSのモデルの中でもイタリアっぽい(?)名前を持つモデルを紹介したいと思います。

写真のMATTALINI(マッタリーニ)2は、MATTALINIという原型から発展した進化形で、POST O’ALLSのカバーオールの中でも根強いファンを持つ裏定番のひとつといえます。

MATTALINIのデビューはPOST O’ALLSでいえば中期(2000年前後?)で、最初期型は縦長の胸ポケットが左右対称に付き、フィット的には見頃に絞りの無いタイプとしてスタートしました。

その後、2004年頃にMATTALINI2に進化しましたが、ポケットのレイアウトやフィットなどに大幅な修正が加わり、下襟がラペルタイプにリニューアルされるなど、全体のイメージも一新されました。

パッと見はいわゆる“らしくない”仕上がりで、それはカバーオールとアンコンジャケットなどのブリッジ的な役割、機能が設定されているから。実際に着てみるとよく分かりますが、ブルーデニムなどの“らしい”生地で作ってもどこかヌケています。特徴的な胸ポケットは、90年代後半以降のE-Z(イージー)シリーズのシャツなどに使われていた2WAYタイプで、特大サイズのものがつけられています。

名前の由来は……。マッタリと脱力、かつどことなくOLD BROOKLYNのイタリアンフレーバーを持つカバーオールとして開発された、その一風変わったデザイン背景を音声的に表したもの(というと多少聞こえはいいですが、要は思いつきですね)。カバーオールの着こなしの幅、奥行きを異方向に求めてみた感じでした。

日本語の堪能なイタリア人のアレッサンドロ(前回のブログでカツ先生と一緒に写っている人=イタリアのREDWINGのセールス担当)にそのことを話したらおそろしくウケてました。(オオフチ)