仕事のあとの一杯。ちょっと肩の力が抜けるひと時。

昔ならカウンターのあるバーに行って軽くやって、また次へ。一杯引っかけちゃ、次へ移動。酔っ払いながらバーめぐりなんてできた時期もありましたが、このオヤジ年齢になると妙に落ち着ける環境が欲しくなります。そして、ちょっとつまみがあるとなおさらうれしい……。

アメリカ生活が長くても、こういう感覚って持っているんですね。やっぱり日本人だと実感する時間でもあります。

ここニューヨークにもそういう看板の店は何軒かありますが、近年通っているのが『有吉』。テレビで日本のビデオを流しているのが切なく、遠い日本を感じさせますが、店内は妙に日本です。 

月に何度かはこうしてオヤジが集まり、何年か前までは、場所のバラエティさも重視していたような気がしますが、ここしばらくは、「じゃ7時半に」だけで通じる暗黙の了解の場所、なくてはならない存在の店になってしまいました。

ニューヨークで居酒屋が恋しくなったら、いちばん最初に出てくる名前かもしれません。(カツ)