最近は、というか基本的に“昭和な”場所に憧れます。海外に住んでるので思い立ってもすぐに行けないから、よけいに“今度帰国したらあそこへ行ってみよう”といった感じで始まります。

ふとした瞬間にある場所を思い出したり、またそれ以外にも夢を見るとたまに出てくる、どこか分からないけれどある特定した場所があったり。またそのとき嗅いだ匂いが起爆剤となって、それにつられて昔どこかでなにかをやっていたことを思い出したりと、さまざまです。

一時は夢によく出てくる場所を知りたくて各地の人たちに聞きまわってみたりもしましたが、言葉で説明しても？なので絵を描いて見せてみたり。でもどうもうまくいかず……。
というか絵が下手すぎて笑われるだけ。ほんと、その時は絵がうまく描ける人がすごくうらやましく思いました。

それはともかく、なぜ昭和というか古い場所に憧れるかというと、理由はたぶん三つ。

１）自分が知っている懐かしさからくるもの。そういった場所に行くと思わず身体が忘れていた感覚を思い出したりします。

２）見慣れたものではなくて他のものが見たいから、という理由。これは、たとえばなんで自分が古着が好きになったか、という理由にも似ています。

３）理由は分からないけれどとりあえず惹かれるという事実。夢に出てくる場所もそうですが、なにか前世からの因縁とか、ＤＮＡに入っているのかよく分かりませんが、あるイメージがあり、それを心が求めているような気がするんですね。

前回の帰国時は友人と共に浅草の裏手あたりや千住、三ノ輪、西新井、鐘ヶ淵（昔カネボウで栄えた町）、中延、そして横須賀、横浜とぶらぶら廻ってみました。意外に変わっていないところも多く、いい感じに心を刺激してくれました。クルマで動いたので酒を飲めませんでしたが、できればそういう場所に行ったら適当な店に入って一杯ひっかけてみたいですね。また今後の課題としては、地方にも足を伸ばしてみたいです。と、興味は尽きません。（オオフチ）

P.S.そんなパトロール時のＢＧＭはなぜか‘70年前後の（安手な）ファンクのインストが自分的にははまりますね。最近もらったこのＣＤも良さそうですよ。