横須賀
一週間の短い期間でしたが、展示会のために帰国していました。それはとても充実した、内容の濃い毎日でした。
そして、帰る前の日。ちょっとだけ空いた時間で友人と横須賀に行ってきました。数ヶ月前に久々に訪れ、そしてなぜかまた今回も。それは結果的に“呼ばれた”体験でした。
まだ日本に住んでいた頃、定期的に横須賀に行っていました。街の雰囲気や空気もさることながら、面白いものを求めて米兵相手の商店をのぞくのが楽しく、毎回何かしらの収穫を楽しんでいました。
あるお土産屋でデッドストックのスカジャンを数枚買い求めたこともありました。さほど古いものではないですが、それでも’60年代後半のものと思われました。一枚は西陣織、そしてもう一枚は珍しくもダサい合皮のもの。2枚とも今は手元にない……。その店ではやはりデッドストックのピースマークのアクセサリーなども買ったとおぼえている。
アメリカに住むようになった後もその店をたまに訪れ、なにかしら買い求めた。そして今回も。一度前を通り過ぎ、いきなり何かに惹かれるようにUターン、気が付けばその店に入っていました。瞬間、“閉店セール”という張り紙が目に入った気がしました。
店内の様子は以前と変わり、お店の在庫がところ狭しと並べられていた。見覚えのあるおばさんに聞いてみるとやはり閉店セールらしく、今まで見たことも無いものがたくさん並べられていた。60年続いたこの店を今年の12月の28日を最後に閉めるそうだ。
そして気が付けば、いくつかの懐かしい品を買っていました。以前買って、その後だれかにあげたりして、今は手元に無いものばかり。一般的にはつまらないものばかりかもしれませんが、私には思い出深い。オマケで60年の歴史の終わりも見ることが出来ました。
興味のある人は急いでみてください。面白いものが見つかるかも、です。場所は16号沿い、USNのメインゲートの斜向かい、HONEY BEEの右側の並びです。
私は“呼ばれた”気がしています。(オオフチ)
P.S. 16号から横須賀中央駅方面に入り、“さいか屋”の手前向かいの路地を右に入ると、そこにはまるで昭和20年代にタイムスリップしたかの空間がありました。中に入っていくと古い美容室を使ったカフェもありました。この辺、相当いい感じですよ。