カミさんと犬のテンと川に行ってきました。 

昼1時ごろに着いていたいので、家を出たのは10時過ぎ。日が短くなったとはいえ暗くなり始めるのはまだ夜の8時過ぎです。その分、明るくなるのが遅いのですが、寝ている時間帯の調節ごとなので実際1日が長く感じます。

昼までの曇り空は風とともに晴天になり、川原のほどよい暑さは絶好の昼寝日和となりました。身近に聞こえるのはこおろぎの声。次に遠い音は川の流れる音。時折鳥の鳴き声も聞こえます。いちばん遠いのは川の向こうにある木の葉同士が擦れあっている音。同じ感覚で車の音が時々聞こえます。でも道は見えません。

では視覚。川。草花。川石。木。小山。空。360度、これ以外は見当たりません。人がまったくいないときも多いです。紅葉が始まる10月の中旬、ここはかなりヤバイ場所です。
夏の夕方から気になり始め、釣りシーズンの最後もここで迎えることが多いです。野生の虹鱒がいることでも知られている場所です。

6月末ごろまでしたら川は5本から選べるのですが、8月になると3本、状況次第ではようやく一箇所ということもあるくらい、行く川のチョイスは狭くなります。雨が降らない時期が続くと渇水して釣りができない川が出てくるからです。今年は特に雨が少ないです。

今回行けそうな川は2本、1本は水量、水温ともに安定しているイーストブランチ。いいサイズの魚が多く自生組もいる川。ただ水量は少なめなので流れはゆっくり、ちょっとしたことでも魚を警戒させてしまうので神経質な釣りになりがちな見釣りの川です。
見釣りとは魚を見つけてからする釣りのことです。いかにして魚に気付かれないようにフライを見せることができるかが大きなポイントになる川です。犬を連れて行くにはまったく不向きで、キャッツキルでも釣りが難しい川として知られています。

もう1本はイーストブランチとウエストブランチが合流する地点のハンコック村。デラウェアーリバーの始まり地点で、フィラデルフィアまで流れている大きな川です。
この川は川原にいるだけでもかなり気持ちがいいです。鹿がすぐ間近に水をのみに来ていたこともありました。犬がいても問題はないし、今回はここに行きました。(カツ)