僕はコレクター体質というわけでもないので、古着でも着るもの、仕事に使いそうなものなど、つまりとっておくもの以外は定期的に処分してしまうクセがあります。そんな中で好きなものでもサイズが合わなくなった/どうも似合わない/魔が差した、とかの理由で手放した古着もあり、今でもたまに見たくなるものがあったりします。すべて写真にとってあるわけでもないので、手元に写真のあるものの中から、いくつか。


‘50sハワイアン
色とラーメンのどんぶりのような柄が気に入っていたんですが、多分似合わない……、ということで手放したこの一枚。たまに見たくなるんですよね。


‘40sハワイアン
これも色、柄が気に入っていましたが、同様の理由で手放したんだと思います。


‘50sスカジャン
これは特に色合い、焼けて退色した感じがすごく気に入っていました。でもなぜか手元にない。コンディションがよくなかったので処分したんだと思うんですが、珍しいものでもないわりには自分的にピピッとくる色具合って意外にないんですね。


‘20s RAIROAD KING
これは今まで見たカバーオールの中でも生地、縫製、デザインやパターン、付属などが飛びぬけてよく出来ているもの。サイズが合わなくなったので10年以上前に友人にあげました。あれから大きいサイズどころか同じものが出てきたという噂は聞きません。見たくなったときは友人に頼んでみますか。


‘30s SUPER PAYDAYSUPER PAYDAYのバリエーションはけっこう多く、最低でも4~5種類はあると思います。それだけ年々改良していたわけですが、このチンストなしは意外に出ない。自分のサイズ、コンディションを考えるとけっこう難しい。自分のサイズで今あれば着たいですね。


‘40s USVAシャンブレー
このシャンブレーは軍物ですが、退役軍人局から支給されていたもの。通常のUS NAVYのものなどと別のパターンで作られている。1ポケットでさっぱりとしたディテールと、軍物としては短めの着丈がナイスですが、これも着られなくなり、でもちょうど着られるサイズのものを手に入れたので何年か前に友人にあげました。もう一枚欲しいんですが、これも出てきません。


‘50s HERCULES
このタイプのデザインのHERCULESのカバーオールはけっこう出ますが、でもこのショート丈はない。物的には珍しそうなものではないので、そのうち出るかと思っていたら意外に手に入らない。着た感じが軽くていいんですよね。

と、写真を見ていると感じますが、今でもおぼえているようなものはやはりとっておくべきですね。その際にポイントなのはデータでもスペックでもなく、直感。昔の服は個体差もある上に着られたヒストリーによって全然違う一枚に仕上がるので、パッと見いい感じだな、と思った個体はとっておくべきですね。なんか、これは沢山のモノやコトにあてはまる気がするんですが、好きか嫌いかって、結局はスペック以外の部分がほとんどな気がするんですよね。(オオフチ)