お馴染みの、簡素化された大戦モデル・・・

様々なブランドやメーカーのものがありますよね・・・

この手のシンプルなカバーオールを最初に意識したのは、まだ日本に住んでいた1980年代の中頃・・・当時の古着業界は、まだLee以外のビンテージ・カバーオールには、価値や興味がほぼなかった時代でした。

その頃、リーバイスのファーストジャケットやパンツで月桂樹柄のドーナツボタンの付いた簡素型は、すでに大戦ものと呼ばれており・・・

それらと同じボタンの付いた、2ポケットの簡素型のカバーオールを見て、これって大戦中?って感じだったと思います。

そんな中、台襟にLeeの赤タグの付いた2ポケットのカバーオールを見ました。ボタンは、月桂樹柄の2プロング(2つ足)のドーナツボタン。

確か、渋谷西武デパートの地下にあった古着屋さん・・・原宿から移転したシュープリーム?だったような気がします。

私は、Leeのカバーオールは1930年代にはすでにチンスト+台襟の後のモデルである、Wステッチの入ったラペルの付いたオープンカラーになっていたことは知っていました。

なので、大戦モデルになっていきなり再び台襟が付くのは、?だったし、2ポケットが通常のLeeとは違って、尖ったポイントの無い、ただの丸型だったのも、?・・・さらにバータック(かん留め)がLeeでは使われない赤というのもおかしい・・・そして生地も当時のLeeらしくない、目の詰まった濃いトーンのものでした。

その後アメリカに移住して、沢山の大戦型カバーオールを見てきましたが、Leeのそのようなタイプはそれっきり見ていません・・・全ては通常出てくる2〜4ポケットで、全て台襟の無いタイプでした。

私がシュープリームで見たものは、言い方を変えれば、ブルーベル系の大戦型カバーオールにLeeの赤タグを縫い付けたようなもの・・・もしかして誰かがラベルだけ縫い付けたのでしょうか?・・・・でも、ビンテージ・カバーオールの価値も確立されていない1980年代の中頃に、あえてそんなフェイク物を作る理由など無さそう・・・一体あれは、なんだったのでしょう?もし同じようなものを見たことのある人がいたら、教えてください!(オオフチ)