前回に引き続き、 大戦中のカバーオールジャケットを紹介したいと思います。今回は西海岸の雄、CANT BUST’EM(キャントバステム=破れない)のものになります。

下側2ポケットのみ、というフォーマットは同じですが・・・共通点はそのくらいまで?フロントボタンは通常時の5個から4個になっていますが、前回のHERCULESの場合はトップも含めて4個・・・今回はトップを省略した4個になっています。これは他のメーカーでもたまに見られる仕様ですね。

やはりラペル調の襟。1930年代の後半には台襟付きからこのようなタイプに移行したブランドは多いです。これは生産効率云々というよりは当時の流行だと思いますね。

ゴールドラベル。この頃からあったんですね。でもよく見る四角っぽいオレンジ地ではなく、横長の白地になります。やはりコケコッコーなんですね。

素晴らしい質感のジンク製ボタン。戦前っぽく浮き彫りになっています。話は大きく逸れますが、昔好きだった酒ブタで“千鳥”というブランドの小判でアルミ製のものがありましたが、これ見ると思い出してしまうんですよね・・・。

左ポケットに付くラベル。前回とは逆ですね。そういえばHERCULESはポケットに付かなくてネックに付いているものもありましたね。そしてラグランスリーブのもあったような気が・・・数年間とはいえ、仕様変更って結構多いんですね。
(オオフチ)