M-65 by NYT…
懐かしいものが出てきました・・・2000年前後?のNYTブランドのM-65フィールド・ジャケット・・・色は、かなり着込んてフェードしたネービー色です・・・
NYTは、1990年代終わり頃から10年くらい存在したPost O`Allsの別ブランドで、主にフォトTシャツやトートバッグなどのバッグ類、そしてこんなM-65などのアイテムをリリースしていました・・・
エポレットは切り落としてあり・・・私には、エポレットが鬼門なんですね・・・
ハサミでザクっと切ってしまった感じ・・・このような状態で納品していたかどうかは覚えていませんが、とりあえずこの自分用は切り落としていたようです・・・
左のカフスにはNYTのロゴ刺繍・・・
バックには、今見るとVAN調のNYTロゴのスクリーン・プリント・・・今思えば、NYT=New York Timesという超大御所があるのによくパテント登録出来たな、というブランド名でした・・・
プリントはバキッとした感じではなく、着ていくと自然にはげていくユル目の水性プリント・・・
左胸ポケットにもNYTロゴのプリントをプリントしていましたが・・・こちらはほぼ完全にはげてしまっていますw・・・
私は、ファティーグジャケットが大好きで・・・実は、カバーオールジャケットよりも長く着ています。
個人的に最初のファティーグジャケットであったM-65を手に入れたのは、20代始め=1980年代前半頃・・・それは、リフレクターテープやARMYのパッチなどがたくさん付いたベトナム戦争頃のものだったと記憶しています。その後、WW IIのM-43、朝鮮戦争のM-51・・・ベトナム戦争のジャングル・ファティーグの各タイプ・・・など色々と着ていましたが、特にM-65が好きで軍物 / 民間物問わずたくさん着ていました・・・
Post O`Allsでも、2000年代始め頃に代理店のリクエストでM-65(P-65と呼んでいました)をアメリカで作ったこともありましたが、それ以降は作っていません・・・というのも、M-65に限らず軍物特有のラフでいい感じの味わいはかなり大量に作って初めて出せるものだと思っていて・・・例えばM-65の縫い代が多く味わい深いポケットフラップは、特製のオートメーション機械で縫っているからこその仕上がり・・・手作業で縫ってもあの味はなかなか出せるものではありません。なのでうちではもとよりあまり作る気はありませんでした・・・
なぜそんなことを知ってるかといえば、実際に生産に関わっていた人に話しを聞いたから、というのもありますが、うちのアメリカの工場でも契約で某アビレXXXやその他のミリタリー製品を作っていたからなんです。なので、うちのP-65は、意識的に軍ものっぽくならないようにストライプのライニングにしたりスナップをプラスティックにしたり、違うメリットを追求していました・・・そのくらい、軍物のM-65の仕上がりはマスターピースだと思っています・・・
それゆえ、このNYTのM-65も軍に納入していたALPHA社製のボディを採用していますし、当時のアメリカ製以外のPost O`Alls(もしくはPOST)のM-65(P-65?)は、日本代理店企画の日本生産のライセンス商品なんです。
そして、その後BDUジャケットに出会うと、それからはBDU一直線・・・で、今に至っているんですね・・・
でも、このジャケットを見ていたらM-65のようなものに再びチャレンジしてみたくなってきましたw・・・
(オオフチ)