今回は佳作なカバーオール達。共に、帰国後に日本で入手しました。

 

その(1)

4ポケットの大戦モデルでしょうか。

台襟のないオープンカラーで襟の生地は縦取り。ボディは見返しにセルビッチの見える、Aラインのないシンプルなパターン。

カフスは脇下シームの延長に付く、逆留めタイプ。留めるとちょっとタイトですかね。

スチール製の汎用リースボタン。ファスナーは2プロングで、径の大きいタイプ。

 

このカバーオール、実は同じものを日本に住んでいた頃にデッドストックからおろして着ていたことがあるんですね。ブランド名はMANPOWERで、ネックに大きな逆三角形のフラッシャーが付いていました。着丈が短かいので5ポケットにも合わせ易く、当時よく着ていた記憶があります。このカバーオールの良いところは、チェストサイズに対してネックサイズが大きいところ。肩線がすごく撫で肩なのと相まって、着た感じがリラックスして見えるんですね。

 

その(2)

古着屋さんでよく見かける、ブルーベル系…この個体は、1940〜50年代くらいでしょうか。

ブランドは、BIG BEN。他にBLUE BELL、 CASEY JONESなどがありましたっけ…。

襟は小さめで良い雰囲気。シングルのコバステッチ…普通はそうでしたっけ?

ボタンは、“Sanforized”浮き彫りのタイプでブラス色のもの。汎用ものだと思われますが、デニムに良く合う色と風合い。

ポケットのレイアウトは、カバーオールとしてはド定番なコンビネーションタイプ。

この個体のフラップはスナップですが、ボタンもあるんでしたっけ?ボタンがカッパー色のタイプは確かありますよね。胸ポケットのマーキング穴が上側に見えているので、ポケットを通常よりも下につけてしまったようですね。

カフスもごく普通の感じですが、切り返しのシームが入るタイプ。斜め45度に入るキーホールは、ブルーベル系によくありますよね。

 

このタイプのカバーオールは古着の商品としては何枚も扱ってきましたが、自分で所有して着るのは今回が初めて。パッと見同じようで、いくつかのパターンがあると思います。Aラインが有るもの/無いもの…襟のステッチがW/シングル…着丈も長め/短め、ボタンもこのタイプ以外だとカッパー色でダーツの柄のもの、などなど。さらにブルーベルがOEMで作った他のブランドのものも含めると、結構なバリエーションになるかもしれません。この一枚は色落ちの感じが気に入ったのと、ディテールの組み合わせのバランスがいい感じだと思いました。うまく言えませんが…ちょうどよい具合の野暮ったさに惹かれました。

 

佳作の良さは…なにしろ気取っていないところが最大の美点でしょうか。決定的なポイントが無くても気になってしまったり、どこか一点だけ好きなところがあったり…とりあえず着て惹かれたり…偶然その個体が良く見えたり…などなど? 深すぎて、よくわかりませんが(笑)。(オオフチ)