なぜ自分がワークウエアに惹かれ、そしてつくり続けているのか? その答えのすべてはいまだにわかりません。でも、こんな一枚を見るとやはり何かひとつのヒントを感じます。70年以上前につくられたこのカバーオールジャケットには、以前のオーナーの痕跡が鮮やかに残されています。

洗濯回数少なめでかつハードに着られたことを物語る、全体の退色具合とはアンバランスに擦れ、ほつれた袖内側のシーム。さらに前身頃の上部やバックには、中に着たオーバーオールのサスペンダー金具やローバックタイプのサスペンダーによる色落ち跡も残っています。ブルーの発色に東洋的な深みの加わった、絶頂期のHERCULES用特製デニム生地をキャンバスとして描かれた作品(?)のように思えてきたりもします。

カバーオールに限らずこういった存在感の強い色落ちを持ったアイテムは、着る人のキャラクターやコーディネーション次第ではすごく良く映りますが、視点を変えてオブジェクト的に見るとまたすごく気になりますね。

労働のためにつくられ労働用に着られた、というシンプルな事実が時を超えて響いてきます。

また、至らない指示&煮え切らないアイデアで、製作の方々に随分とご迷惑をお掛けしたNEWホームページですが、ついに立ち上りました。辛抱強くお付き合いしてくださったNUDEWARE(www.nudeware.com)の皆様、本当にありがとうございました。

予定より大幅に遅れたにもかかわらず目新しいコンテンツは特にありませんが、スローペースながらもモデルの紹介や説明などをしていきたいと思っています。今後ともよろしくお付き合いお願いいたします!(オオフチ)