今シーズンの新型のエル・ランチェロ3は、個人的にすごくいい感じです・・・

サイズ感・・・ディテール・・・バランス・・・小径のドーナツ・ボタン・・・全てが、とてもしっくりいっています。

初代ランチェロのデビューは、1990年代半ば・・・正式には#1108 Rancheroという品番/スタイル名で、当時私が着ていた1920年代のリーバイスのファーストジャケットをベースに、1930年代のStrongholdのGジャンのポケットをフュージョン、その他細かい点を調整して生まれました。

1920年代(終わり頃)のファーストは・・・ボタン径が小さく(501のフライに使っているもの)、赤タブもまだなく、ボディの型紙はその後のものとは別物・・・襟は直角、ヨークも前は高くバックは低く、カフス幅は太く、ポケットも大きい・・・生地や縫製糸は別にして、個人的にファーストはこれより前でも後でもなく、この年代の物がデザイン的には最も好きでした。

ランチェロの歴史はそこから始まって、その後様々な変遷がありました・・・しかし、私的にはプリーツ付きのGジャンといえば、もう一つ別の流れがあり・・・

それは・・・私がビンテージ・デニムに夢中になっていた1980年代の始め頃・・・今でも原宿にある、デッドストックの走りだったお店で買った、エル・ランチェロというテキサスのマイナーブランドの1940〜50年代頃のGジャン。

何が違うかといえば、8オンスという軽いウエイトのデニムを使っている点は、ワークウェアがメインのStrongholdと同じですが、袖とカフスがカバーオールのようなデザインだったんですね・・・

そんなカフスが付いた古着のGジャンは、他にもエル・ランチェロに似たものを何枚か見たことがありますが、それ以外だと1980年代以降のラルフ・ローレンのもの・・・でも、あれは当時現行のカーハートのカバーオールを単にショート化したデザインなので、別ルーツですね・・・

ともあれ、そんな薄手の生地でカバーオールのカフスが付いたGジャンも好きだったんですね・・・ワークウェアとも相性が良いし、カバーオールやジャケットの下にレイヤーするのにも、最適なんです。

そんな経緯があり、それはエル・ランチェロ系に受け継がれています。なんといっても、色々なレイヤリングが可能な点と、”大人のGジャン”的なムード・・・でもやはり、個人的にワークウェアに合わせ易い、という点がツボなんですね。(オオフチ)