思えば、2021年のPOST Chinois(ポスト・シノワ=フレンチ・チャイナ)あたりから始まった、最近のPost O’Allsのエクレクティック軸・・・の、もう一つの雄がフレンチ(フレンチ・ワークウエア)・・・
向かって右が、2024SSのPOS-Travailのindigo cotton/linen sheeting・・・左が、2025SSのPOST Chinois Travailのindigo vintage twillになります・・・
POS-Travail(ポス-トラベール)・・・この個体は、もっと前のものかと思っていましたが・・・’24SSでした・・・
モデル・デビューが’23FWだったからでしょうか・・・個人的には既視感というか、見慣れた感じがありました・・・
ともあれ、POS-TravailはPost O’Allsと合わせたいフレンチ・コネクション・・・
今でいう親和性?というか、そんなムードがありますね・・・
アメリカ・・・フランス・・・それぞれクセはありますが・・・
いずれにせよワークウエアゆえ、飾りが無い分、デザイン性や時代性も排除されているので合わせ易いというか・・・そこが要なわけで・・・
そしてこちらは、さらにビンテージの上海テイストをフュージョンした、POST Chinois Travail(ポスト・シノワ・トラベール)・・・
以下、’25SS展示会の概要です:
”ビンテージのフレンチ・ワークジャケットと、フレンチ・チャイナのメーカーが作るワークジャケットのレアなフュージョンが、今シーズンデビューとなるポスト・シノワ・トラベールになります。まさに、Post O`Allsの伝統である、ありそうで、ない・・・なさそうで、あった?・・・というレンジのモデルとなります。”
この丸襟には、さらなるエキゾチック・ムードが感じられます・・・フレンチ・ワークでも稀にありますが、いわゆるフレンチ・チャイナに多く見られる襟型ですね・・・
その上に、ビンテージ・フレンチ・ワークのディテール・・・このレンジは実際に存在しましたが、このようなフュージョン具合は見たことがありません・・・
それゆえ、ありそうで、ない・・・なさそうで、あった・・・という、Post O’Allsらしいレンジ(笑)・・・
さらに、ミッドセンチュリーあたりのフレンチワーク・テイストも盛り込んであり・・・
今回は、進化というより変化を遂げた、という感じ・・・でしょうか?・・・
そして、2025FWにはさらなるフレンチ・コネクションが!?・・・
(オオフチ)
これは、2025FWデビューとなるEl Ranchero 3(エル・ランチェロ3)のサンプル・・・
El Ranchero・・・スペイン語で、カウボーイや牧童(=Rancher)という意味?・・・スペイン語は、メキシコの公用語ですよね・・・
なぜメキシコ?・・・メキシコに隣接しているアメリカの州は、カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサス・・・
それらのボーダーエリアは、昔から異文化の交流地点・・・
そんなエキゾチックなムードから、Tex-Mex(テックス・メックス)というスタイルが生まれたり・・・
New Mexico州のSanta Feには、古くから世界中のアーティストが移り住んだり・・・
そんな地盤のパワーも相まって、昔から独特なケミストリーが育まれていたんですね・・・・・
そんなエリア周辺で着られていたジャケットが、El Rancheroのインスピレーションなんです・・・
リーバイスに代表される西側のワークウェア・スタイルの中でも、インディアン〜ランチェロ〜カウボーイ系に特化したエクレクティックなエリア・・・
カウボーイ系・・・今の目線で言えばWranglerみたいな感じ?・・・いや、生い立ちの年代が古い分、よりワークに近いというか・・・ヒルビリー向けというよりは、デコ〜インダストリアルなムードで逆にモダンな感じがします・・・
以下、’25FW展示会の概要になります。
#3105 El Ranchero 3
2021FWに1ポケットから2ポケットのバージョン3へと進化したEl Ranchero。今回のバージョンはRanchero譲りのドロップショルダー仕様となっています。インナー〜ミッドレイヤー〜アウターと幅広く活躍してくれる性格は健在となっています。
El Ranchero evolved from a one-pocket to a two-pocket version 3 in 2021 FW, and this version has the same drop shoulder design as Ranchero. The character that can be used for a wide range of purposes, from inner to mid-layer to outerwear, is still there.
そして現在、今回のバージョンのインナー〜ミッドレイヤー〜アウターと、マルチ・プレイヤーとしての機能・・・を改良/調整中です・・・
過去のrelatedブログ:
Ranchero→Ranchero 2→El Ranchero 2
(オオフチ)
POST 45 DVという、大戦カバーオールのNewモデルがリリースとなりました・・・
POST 45系は今のところ、このDV(襟なし)バージョンのみのリリースとなっております・・・
ポケットは、POST 44譲りのドングリ・シェイプ・・・
を、斜め(対角線)にレイアウト・・・+左右に内ポケット、というなかなかのイレギュラー君・・・見る角度によってシャツにもカバーオールにも映るので、コーディネートの幅が広がりそう・・・
このような斜めの2ポケット・レイアウトは、大戦中にカーハートやLeeなどからも出ていましたが、その存在自体がまずレアですよね・・・
以前どこかでアメリカの被服の大戦モデルに関する定義のようものを読んだことがありますが・・・古着のカバーオールは、実例を見る限り2〜4ポケット、ブラスではなくスチールx4ボタン、トリプル→Wステッチなど、その他省略出来るディテールは省略・・・というのが大枠でしょうか。その他アウトローというか例外も含め、大戦初期から後期までの間には相当な大戦カバーオールのバリエーションが存在したはずだと思われます・・・
Post O’Allsでは、今回のような斜めレイアウトは以前にもリリースしたことがあり・・・こちらが、そんな BEAMS+ x WAREHOUSE x Post O’Allsの一枚・・・ちょっとトリッキーなデザインでパッと見は4つポケットですが、よく見るとそれぞれ対角に表に2個、内ポケットが2個、というレイアウトなんですね・・・
このモデルの原型はSWEETBEAR・・・そう言えば、SB 40や41?というSWEETBEARをベースにした大戦モデルもいくつかありましたね・・・
内ポケットも対角に付けられています・・・
よく見ると下ポケットは生地が横取り・・・こんな、ユルやかなアクセントも古着ワークの世界ではたまに見かけますね・・・
x WAREHOUSEという構図は、私が個人的にも長年お世話になっていた故BEAMSの舘野さんが、私が帰国するということを知ってアレンジしてくださったアイデアで・・・舘野さんとは、2000年代からBEAMSの別注などをずっと一緒に企画しており・・・毎回とても楽しくやらせて頂きました。楽しく、ブランドらしい、他では有り得ない内輪ノリの企画もたくさんありました・・・舘野さん、R.I.P.です・・・
1990年代半ばの#1107 Two Pocket Jacketから綿々と続く、Post O’Allsの大戦カバーオールの歴史・・・覚えている派閥としてはOK 40シリーズは41,42,43・・・いくつまで?・・・POST 40シリーズは・・・41、42、43、44、45まで・・・そして、SB 40やCARLOSシリーズなどのバリエーションも入れると、15モデルくらいはあったと思われます・・・
でも、まだもう少し続きそうですね・・・
(オオフチ)
最近は、インディゴ・・・
ダブル・インディゴ・・・
シノワ・・・
モア・シノワ・・・
そんなムードなんです!
(オオフチ)
新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します!
昨年末、25FWサンプルの準備をしている中、以前ブログで紹介した2022年のリミテッド・リリースでオクラ(ボツ)にしたアイテムたちがふと気になって、再びチェックしてみました・・・
玉虫色のフレンチ(バーバリー)・ツイル・・・
ブルーデニム x ブラック・ステッチ・・・
これらのジャケットの元ネタは、ご存じ第二次大戦時のUSMC / USNのカバーオール = ファティーグジャケットで、当時使用された素材はカーキ〜オリーブ色のHBT(=herringbone twill)でしたが、リミテッド・リリースではPost O’Allsらしい素材でプレゼンする予定でした。今見ると、全体に力の抜けたリラックスしたムードが良いですね・・・
襟は、とてもプレーン・・・
胸ポケットは、左のみ・・・形はアメリカでは1930年代くらいから広まったトレンドの一つと言える丸っこいポケット・・・
下ポケット・・・これらも丸っこい・・・
とても平凡な、しかしどこかラペルド・ジャケット(テイラードのような襟を持つジャケット)寄りなポケット・レイアウト・・・
非常に簡素・・・しかしドレッシーにも見えるシンプルなカフス・・・
バックは2ピース・・・に変更しましたが、オリジナルの古着はワンピース・・・
どこから見ても、プレーン・・・でも、このジャケットの狙い?は、シンプルな3つポケットですがフロントのボタン配置をラペルド・ジャケットのように第一と第二ボタンの間隔を広げているところが、1940年代に向かった新しいトレンド・・・そんな感じを取り入れつつ、全体をややドレッシーで当時の目でスタイリッシュに見えるように仕上げている・・・そんな、第二次大戦頃の時代のファッショントレンドを盛り込んだ、世界に誇るアメリカ軍人として戦意高揚するようなプライドをくすぐるデザインとなっているんですね・・・これでボディの脇をもう少し絞って襟を大きくしたら、当時流行り始めたレジャージャケット(テーラードとワークジャケットの中間のようなハリウッド・スタイル)のよう・・・
Post O’Allsでは、通常はそのように時代性を多めに出したデザインはあまり採用しません・・・そのココロは、私の主観になりますが、時代性を取り入れれば入れるほどその時にはカッコよく映りますが大抵の場合は流行が変わるとその分古臭く見える、という相反するデメリットがあり、それはブランドのポリシーの一つである、(長持ちするデザイン)に反するからなんですね・・・ま、MATTALINI 2のように逆にそのメリットを活かしつつフュージョンさせたという例外もあるのですが・・・
とは言え、私はこのモデルのオリジナルであるUSMCのビンテージが好きで、ブランドを始める前から着ており・・・ほぼ同じデザインのUSN物も好きで、両方ともよく着ていました。USMC(海兵隊)バージョンとUSN(海軍)バージョンは、パッと見は似ていますが型紙から素材〜付属まで違う、なかなかの別物。個人的にはUSNの方が型紙も含め着た感じは好きでしたが、生地とかステッチ、ボタンなどが醸し出す全体のムードはUSMCの方がインパクトあり?・・・言い換えれば、色々なコーディネートを楽しめるのはUSNで、コーディネートの主役になるのがUSMC・・・そんなイメージでした。このサンプルは、型紙的にクセの強いUSMCバージョンをベースにしていますが、その理由はデニム生地の耳を前立て裏に使いたかったからだと思います・・・
これらのジャケットは、2022年のLimited Release Vol.1のMilitary Khakis Remixed、もしくはVol.2のMilitary Dungarees Remixed用に作ったサンプルだと思いますが、ボツにした理由はラインナップの中に他に似たような候補があり、2型同時に出すのは微妙?・・・ということで最終的にもう一つの候補の方に決定した、ということだったと思います。その理由は、恐らく他のブランドとカブることが無いだろう、という感じだったと思います・・・
こちらが、もう一つの候補・・・ベースは同じUSMCものですが、第二次大戦以前のさらに古いバージョンになります・・・
このジャケットのオリジナルはHBTではなくデニム素材で、昔からアメリカのミリタリー・コレクターにもその存在すら知られていないくらいのレア・モデル・・・しかも、ただ珍しいだけではなくてオーバーサイズで着た感じがプリミティブでカッコいいんですね・・・
こうやって並べてみると、このふたつのジャケットのムードは別物・・・・・共通点は3ポケットということくらい?・・・
古いバージョンは型紙及びフィットがとてもクラシック・・・身幅に対して着丈が短く、ポケットやカフスの感じも違います・・・・・
私が最も好きなポイントは、一番下のボタンから裾までの間隔・・・・・
現代の目で見ると、長過ぎ?・・・ボタンを付け忘れた?くらいに間延びして見えますが、私が苦手なものの一つが一番下のボタンと裾までの間隔が短いシャツやカバーオール(笑)なので・・・
このモデルは、15年くらい前にGENERAL RESEARCHの小林さんとの共同企画であったNAVAL RESEARCHやPRISONER RESEARCHで提案させて頂いた後、数年前に先ほどのリミテッド・リリース用に新たな型紙でリイシューしました・・・
最近は、Post O’Alls的にもこのような着丈短めで身幅のあるアウターを再び提案しており・・・このモデルも、そのうちまた出してみようかな、なんて・・・
で、先ほどのオクラにしたバージョンも、そのうち?・・・少し調整するとバギーパンツにも合いそう?・・・
かくして、2025年も進んでいきます・・・
(オオフチ)
新しいベルを手に入れました・・・
リーバイスのベルの定番、#646になります・・・
最初に#646をはいたのは、10代の終わり頃でしょうか・・・
当時の私はなんちゃってサーファーだったので、おのずからチョイスは#646になります・・・
夏は#646にポロシャツ、ビーサン・・・冬はその上にスェットシャツやジャージ、Gジャン、ムートン・・そして、靴はワラビーやアディダスのタバコ・・そんな感じでした・・・
でも、私はそれ以前からベルボトムには思い入れがあり・・・
小学生の頃にファッションに目覚めたきっかけが、映画のイージーライダー・・・と、ベルボトムのGパン+Gジャンのセットアップでした・・・
その後、ベルボトム→セミバギー→バギー→スリム→ストレート→バギートップ→ベルボトム→フレア→ストレート・・・と流れ・・・
でも、初期のベルボトムの感動というかモチベーションが強力過ぎて、今も尾を引いています・・・
でも、尾を引いていると言えば20歳、1982年の頃に出会った人たちの着こなしも・・・
ビンテージのMA-1やスカジャン、Gジャンに#501XXにビンテージのコンバース・・・
当時はまだ古着自体がほんの一部の人たちのもので・・・街の遊び人の身だしなみ?という感じでした・・・
中には、ビンテージの#646を短め&腰ばきで合わせる人もいて・・・
ゆる〜い感じがカッコよかったんです・・・
(オオフチ)
気が付けば・・・
’25SS以降の新たなムードが集まってきています・・・
今回はいつになく強力なパワーを感じており・・・
その行方が気になっています・・・
どのような結末が待っているのか?・・・楽しみです!・・・
(オオフチ)
Post O’Allsで、W(ダブル)と言えば・・・
(同じ生地を)二重に重ねて縫製したシリーズ・・・
オールド・ファンはご存知かもしれませんが・・・
Post O’Allsは、もともと着込んで洗い込んでいった服の味わいが好きで・・・
パッカリングがよく出るようなパターンやディテール、縫製をブランド創業当時から追求していたんですね・・・
そんな延長上で、2005,6年から始まったのが、ダブル・・・
薄手の生地を2枚重ねて1枚のように、縫う・・・
すると、2枚の生地の間に空気が入り・・・
洗い込み着込んでいくことによって、美しいパッカリングが育まれていくんですね・・・
一時はWシリーズが好き過ぎて乱発していた時期もありましたが、最近ではたまに出す程度で・・・でも、着た時のインパクトはやはりただ物ではありません・・・
写真のシャツは今年のリミテッド・リリースの物ですが、興味のある方は、ぜひ試してみてください!
(オオフチ)
珍しいものが出てきました・・・
これは・・・恐らく1990年代後半製の#1382 No.1 Five Pocket・・・の、プロト・タイプ・・・
No.1 Five Pocket をリリースしたのは、1990年代終わり~2000年頃・・・それ以前、ブランド設立当初はPost O’Allsはデニムの5ポケット=いわゆるGパン=をラインナップに入れるアイデアはありませんでした・・・
それは、Gパンに関してはビンテージのリーバイス#501があれば良い、と思っていたから・・・#501は、サイズの上げ下げ次第で様々な着こなしやムードに対応出来ると思っていたんですね・・・
その後の、ビンテージの#501が世界的に人気が出て値段が高騰〜枯渇〜一般的な存在になってしまった・・・という事実は、想定外で・・・
そんな経緯で、Post O’Allsオリジナルの5ポケットを作るようになりました・・・
No.1ファイブポケットは、自分の好きなリーバイス#501の様々な年代の気に入った仕様を組み合わせてデザインされました・・・
全体のシルエットは、1960年代後半〜1970年代前半頃のテーパードがかかったものを太く調整・・・
バックポケットは、外側(アウトシーム側)が下がったタイプを低めにセット・・・
生地感は、大戦中〜1940年代後半頃のやや荒めな感じ・・・
色は1940年代後半頃の、1950年代ほど黒くなくブルーっぽい感じ・・・
ステッチは大戦中〜1940年代後半の白く退色するイエローやゴールドとのコンビ、もしくは本家の設定には無いブラック・・・
ディテールは隠しリベットその他の不要なディテールは割愛して、リラックス〜レイド・バックしたムードを優先・・・
ディテール全体のバランス感は、リーバイスのムードに囚われず再構成・・・
最終的な印象は、レプリカでもデザイナーっぽいものでもないもの・・・
そんな感じだったと思います・・・
それから25年くらい経った今・・・そろそろ、今後の5ポケットを考えてみたくなってきました・・・
(オオフチ)
*最後の2枚の写真はSUKIMONO BOOKになります。
私の好きなPost O’Allsのデザインの一つに、Town & Countryというモデルがあります・・・
最初にリリースされたのは、1990年代後半・・・
ワーク/ミリタリー系のみであったシャツのラインナップに、新たなフレーバーを注入すべく・・・
アウトドア〜トラベルなムードを持つ新しいデザインを考えました・・・・・
長い年月の間には、袖にポケットが付いたり肩にエポレットが付いたり・・・と、いくつかのバリエーションがありましたが・・・・・
基本的なムードは変わらず、一味違ったシャツとしてのポジションを確立していました・・・・・
また、Post O’Alls初期のテーマの一つに”サファリ”があり・・・
それを体現していたのが、#1226 TROPICALというモデル・・・これも1990年代後半のリリースでした・・・
やはり、いくつかのポケットのバリエーションや、派生品でプルオーバーのTROPI-CRUZというモデルもありました・・・
TROPICAL系は、英国式のボタンダウン・カラーやロールアップ・スリーブなどの特徴的なディテールを装備した、サファリシャツの原型的なフレーバーを持ったモデルでした・・・
そんなムードをフュージョンして生まれたのが、この’25SSのTown & Country Safari・・・
来春のムードの一つは、こんな感じです・・・
(オオフチ)
おかげさまで、渋谷の新しい事務所への引越しは無事終わりました・・・
写真は、少し前の荷物を入れる前の状態になります・・・これは、オフィス部分・・・
ここからは、お店部分・・・
デザインは、またまたパシフィック・ファニチャー・サービスの石川さんにお願いしました・・・
これからどのように仕上っていくんでしょうか・・・楽しみです!
(オオフチ)
サンダルを購入しました・・・
覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが・・・2年くらい前のブログでピカソのチャイナと共に気になっていたサンダル・・・
ピカソの履いているものも気になりますが、どちらかと言えばジャック・プレヴェールとその右の人の履いているタイプ・・・
・・・こんな感じで、鼻緒タイプのものがあればいいな、なんて思っていましたが・・・
MAKERSさんが、まさにそのようなものを作っていました・・・
8/29まで、代官山蔦屋で売っているようです!・・・
(オオフチ)
オープンから、5年足らずでしたが・・・
この度、引っ越しとなりました・・・
すごく気に入っていたし・・・
色々とありました・・・
でも、諸事情によって・・・
新しい場所へ・・・
あっという間の5年でしたが・・・
楽しかった!・・・
とりあえず、感謝しかありません・・・
皆さん・・・
ありがとうございました!!!
これからも、よろしくお願い致します!!!
(オオフチ)
この一枚は、少し前にブログで触れたP-65( Post O’AllsバージョンのM-65 )になります・・・この個体は、2000年頃?・・・
この時代のみ使われていた、淡いグリーン地のプリント・ラベル・・・今見ると懐かしい・・・ライニングは、玉虫ハケ目のレインボー・ストライプ・・・この頃は、シェルのみならずライニングやパンツのポケット地などに、キャリコやシャツ地、玉虫などの ”らしくない生地” を使う事を模索していましたね・・・
シェルは、オイスター・ホワイトのフレンチ・ツイル(バーバリー・ツイル)・・・昔のAquascutum のコートを思い出す、上質でやや薄手なタイプ・・・エポレットは、無し・・・
と、思いきや・・・良く見るとカットオフされたような形跡が(笑)・・・2000年当時は、ビンテージの初期型はエポレットが無いなんてほぼ誰も知らなかったので、エポレット無しのM-65を提案出来るようなムードではなかったのでしょうか・・・
ジッパーは、小さめのベル型・・・この時期はまだアメリカ製のTALONジッパーは作られていたはず・・・なぜわざわざ日本製のジッパーを輸入して使ったのでしょうか?・・・これは謎ですね・・・
スナップは、ナイロンの小さいものを使用・・・これは、自分で選んだ記憶があります・・・とりあえず、ハードではない方向を目指したのでしょうか・・・
以上、P-65の軍物オリジンらしからぬトリートメントから判断すると、この一枚は ”当時(2000年頃)、ニューヨークで東洋人がファッションとして着ることが可能なM-65”というテーマが透けて見えるようで、個人的に興味深い一枚なんです・・・作業着や防寒着としてではなく、”ファッションとして着ています”というサインが満載というか・・・
確かに、日本でM-65と言えば1970年代くらいまではヒッピー用アウターの代名詞〜4畳半と銭湯と下駄が似合う〜ほぼドカジャン(死語?)と同じ、という扱いだったし、1980年代のビンテージ/ミリタリー好きもフライトジャケットは好きでしたが、M-65はほぼスルーしていました・・・そして、この頃(〜1980年代)はファッション好きでも映画タクシー・ドライバーのトラビス(ロバート・デ・ニーロ)をかっこいいと思っている人は少なかったと記憶しています・・・要は、昔はM-65自体ネガティブなイメージばかりだったったんですね・・・・トラビスだって心の病んだベトナム退役軍人という設定ですから・・・
と、アメリカも・・・1960~70年代頃までは退役軍人や放出品を着たアンチ・ファッション的なヒッピーのユニフォーム・・・その後は退役軍人の経営するARMY-NAVYと呼ばれる放出品屋で安価で売られて作業着/防寒着として普及・・・その後、1980年代〜1990年代頃になると民間品も多く作られて、ブラックのM-65はゲットーのギャングのユニフォームのようになり・・・そんな中、民間メーカーで人気のあったALPHA社などは彼ら御用達の膝くらいまで長いコート丈のM-65も作っていた・・・そのように、1980〜2000年頃のニューヨークでM-65を見かけるのは・・・退役軍人〜作業服〜もしくはギャングのユニフォーム、と言っても過言でないくらい狭いレンジでした・・・また以前ブログでも書いたように、当時のニューヨークの街中でOD色のM-65を着ている東洋人は、アベニューの数ブロックおきにある韓国グローサリーの韓国人オーナー(野菜市場の鑑札が付いたキャップも必需品でした)くらいで、要はファッションとは無関係なイメージ・・・
などなど・・・考えてみるとM-65って、マスターピースの割に実はファッションとして今まで大きく流行ったことが無かった?・・・それって、かつてのワークウエアのよう?・・・だから、今でも個人的に惹かれるのでしょうか?・・・
う〜ん、となると・・・本当の波はこれから?・・・私的にM-65は大好きでしたが、ここしばらくは他のファティーグジャケットなどと共に過去という引き出しに入れたままでスルーしていました・・・が、フィールドジャケット好きとしてはそろそろかな、なんて(笑)?・・・
(オオフチ)
ついに上がってきました!・・・Post O’Alls 1993・・・
意外に厚くなって・・・
内容も、盛りだくさん!・・・
今回の制作にあたり、インタビューに答えていると・・・
色々なことを思い出しました・・・
30年ちょっと前のことですが・・・
昨日のことのように思い出されることもあれば・・・
言われても、全く覚えていないことも多く・・・
ある意味、客観的になれました・・・
で、客観的に見ると・・・
なかなか面白かったりします・・・!
やはり、事実は小説よりも奇なり・・・?
Post O’Alls 1993は、2024FWにリリースされる1993モデルの服に、もれなく付いてきます・・・ぜひ、読んでみてください!・・・
(オオフチ)
こちら、古着の世界ではお馴染みのボーリング・シャツ・・・
この一枚は、1950-60年代頃の日本メイド・・・
横浜の”はまや”製・・・たまに古着のシャツで見かけるレーベルですが、米兵向けのテーラー/お土産屋さんとかでしょうか・・・
胸には”ラッキー”・・・
バック・ビュー・・・
ほぼ、スカジャン・・・
肩には”バージル”・・・
袖口のパイピングとアクション・プリーツは朱色の共地・・・
こんな感じ・・・まさに、ありそうで、ない・・・
ありそうで、ない/なさそうで、あった・・・と言えば、ポスト・オーバーオールズ・・・
ということは・・・ポストっぽい一枚?・・・
Thank you! @suntraptokyo
(オオフチ)
現在、ポストオーバーオールズ1993という本を製作中です・・・
1993年のデビュー・コレクションのデザイン数は、全部で15型・・・
それらのモデルのデザインやバックグラウンドに触れた内容となっています・・・
進行はインタビュー形式で、インタビュアーはスキモノブックでお馴染みのスタイリストの原田学さん・・・
この本は、2024FWの1993モデルの商品にオマケで付いてくるんです!
(オオフチ)
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが・・・
Post O’Allsは、もとよりシャツにはこだわりがあり・・・
創業当初は、この世に絶滅していたプルオーバースタイルのみのラインナップだったのは有名な話ですが・・・
他にも、あるんです・・・
例えば、シャツの着丈・・・
Post O’Allsでは、シャツテール(ラウンドテール)でもタックインしない前提でデザインされており・・・
つまり、出しても着れる短めの着丈・・・ですが、ギリギリ入れても着れる長さになっているんです・・・
今ではラウンドテールのシャツの裾を出して着る人は普通になりましたが・・・
1993年当時は、それほど多くなかったんですね・・・ま、古着のマチ付きのワークシャツは長過ぎて出して着にくいものが多いのは確かですが・・・
かと言って、その後に流行ったような時代性を反映した着丈の短いラウンドテールのシャツは作りたくない・・・
時代性というか、モダナイズとか言われる大衆的な即効性を取り入れ過ぎると、流行が終わった後で着にくい服になってしまうんですね・・・
要は、へそ曲がり(笑)・・・
(オオフチ)
Here again…
今年も展示会のシーズンがやってきました・・・
MAN / WOMAN Paris just started…
まず、パリはMAN / WOMAN・・・
We were off last time…
前回はお休みでしたが・・・
Yet this time again…
今回、再び・・・
Thank you everyone!
皆さま、ありがとうございます!!
( Takeshi )
先日、世田谷美術館でやっている”民藝”に行ってきました・・・
Went to “Mingei” exhibition at Setagaya Art Museum the other day…
民藝については、以前もブログで書いた事がありますが・・・
Wrote about “Mingei” on my blog a while ago…
私は、民藝のことはよくわかっていません・・・でも、なんとなく感じているのは、民藝とワークウエアは共通点がある、ということ・・・
I don’t know many things about Mingei, but it seems Mingei and workwear have something in common…
1980年代当時、私がビンテージ・ワークウエアに惹かれたのは・・・ファッションとしてまだ定義されていないこと・・・何かへの憧れとは無縁なこと・・・権威やおごり、気取り・・・そして、自分を大きく見せるような虚勢が無いこと・・・
The reasons I got into workwear in 1980s are…it was not defined as fashion yet…it does not have yearning towards something…or authority or classy smell…and it does not have an attitude which make you look bigger or richer…
そんな感じだったと思います・・・民藝にも同じような匂いがあるというか・・・そんな気がしています・・・
I guess those moods were in the air…and Mingei seemed somewhat relevant…
当時は誰も知らない、気にしていないような珍しくて古いアイテムを探して着ることも嬉しいのですが・・・その点にこだわらず、その日のムードで着こなしに取り入れる事が幸せでした・・・そして、それらのビンテージ・ワークウエアが当時の現行品と比べていかに優れているかを知ることも楽しかった・・・
Back in the days, I felt happy exploring and wearing rare and old pieces which nobody else knew and cared…but I always tried to forget about it and purely enjoy mixing them in my daily coordinate as the mood went…and love finding how they are superior than then-current counterparts…
そんな、ビンテージ・ワークウエアの輝きをPost O`Allsで表現し続けているんです!
And…I still express the joy of wearing workwear via Post O`Alls!
(オオフチ / Takeshi)
懐かしいものが出てきました・・・2000年前後?のNYTブランドのM-65フィールド・ジャケット・・・色は、かなり着込んてフェードしたネービー色です・・・
NYTは、1990年代終わり頃から10年くらい存在したPost O`Allsの別ブランドで、主にフォトTシャツやトートバッグなどのバッグ類、そしてこんなM-65などのアイテムをリリースしていました・・・
エポレットは切り落としてあり・・・私には、エポレットが鬼門なんですね・・・
ハサミでザクっと切ってしまった感じ・・・このような状態で納品していたかどうかは覚えていませんが、とりあえずこの自分用は切り落としていたようです・・・
左のカフスにはNYTのロゴ刺繍・・・
バックには、今見るとVAN調のNYTロゴのスクリーン・プリント・・・今思えば、NYT=New York Timesという超大御所があるのによくパテント登録出来たな、というブランド名でした・・・
プリントはバキッとした感じではなく、着ていくと自然にはげていくユル目の水性プリント・・・
左胸ポケットにもNYTロゴのプリントをプリントしていましたが・・・こちらはほぼ完全にはげてしまっていますw・・・
私は、ファティーグジャケットが大好きで・・・実は、カバーオールジャケットよりも長く着ています。
個人的に最初のファティーグジャケットであったM-65を手に入れたのは、20代始め=1980年代前半頃・・・それは、リフレクターテープやARMYのパッチなどがたくさん付いたベトナム戦争頃のものだったと記憶しています。その後、WW IIのM-43、朝鮮戦争のM-51・・・ベトナム戦争のジャングル・ファティーグの各タイプ・・・など色々と着ていましたが、特にM-65が好きで軍物 / 民間物問わずたくさん着ていました・・・
Post O`Allsでも、2000年代始め頃に代理店のリクエストでM-65(P-65と呼んでいました)をアメリカで作ったこともありましたが、それ以降は作っていません・・・というのも、M-65に限らず軍物特有のラフでいい感じの味わいはかなり大量に作って初めて出せるものだと思っていて・・・例えばM-65の縫い代が多く味わい深いポケットフラップは、特製のオートメーション機械で縫っているからこその仕上がり・・・手作業で縫ってもあの味はなかなか出せるものではありません。なのでうちではもとよりあまり作る気はありませんでした・・・
なぜそんなことを知ってるかといえば、実際に生産に関わっていた人に話しを聞いたから、というのもありますが、うちのアメリカの工場でも契約で某アビレXXXやその他のミリタリー製品を作っていたからなんです。なので、うちのP-65は、意識的に軍ものっぽくならないようにストライプのライニングにしたりスナップをプラスティックにしたり、違うメリットを追求していました・・・そのくらい、軍物のM-65の仕上がりはマスターピースだと思っています・・・
それゆえ、このNYTのM-65も軍に納入していたALPHA社製のボディを採用していますし、当時のアメリカ製以外のPost O`Alls(もしくはPOST)のM-65(P-65?)は、日本代理店企画の日本生産のライセンス商品なんです。
そして、その後BDUジャケットに出会うと、それからはBDU一直線・・・で、今に至っているんですね・・・
でも、このジャケットを見ていたらM-65のようなものに再びチャレンジしてみたくなってきましたw・・・
(オオフチ)
Maybe I can say “Post O`Alls ≒ chambray shirts”…
自分で言うのもなんですが、ポストといえばシャンブレーシャツ・・・
So ≒ coverall jackets…I mean, I can’t recall how many different chambray shirts we have made…that tells how much I love them…
もちろん、カバーオールもそうなのですが・・・何が言いたいかといえば、それほど今まで何型作ってきたか覚えられないほどのバリエーションがあって・・・ま、それだけ好き、という事なのだと思います・・・
This shirt is newly reissued The POST from 24SS…the name…no joking here…
このシャツは、2024SSに復活したザ・ポスト・・・なかなかの名前ですよね・・・ブランドを背負っているというか・・・
Maybe that name implies how serious I designed it back then?…
ま、当時はそのくらいの気持ちでデザインした、という事でしょうか・・・
Most of Post O`Alls designs are original…not a copy or reproduction…
Post O`Allsは、今まで作ってきたモデルのほとんどがコピーではなくオリジナル・デザインなのですが・・・
That is a clue about how I started…I love this vintage shirt better IF that detail was like that…
その心は・・・ビンテージのオリジナル・デザインのここがこうなっていたら、というとこらから出発しているから・・・
Yet, I sometimes do direct copy…
でも、時にはほぼズバリでリプロすることもあり・・・
That is because its design is too great to alter…
それは、オリジナル・デザインが素晴らし過ぎる場合・・・
Here’s an model description from 2024SS show overview…
以下、展示会の概要になります・・・
#1211
The POST is Post O’Alls’ first open-front, one-pocket shirts, introduced at the end of the 1990s. It draws inspiration from the USVA’s (US Veterans Administration) one-pocket chambray shirt, serving as a foundational model for all subsequent one-pocket shirts. As you with the naming, it was designed to be representational of the brand mood at the time. A particular favorite of Designer Mr. Ohfuchi, the original vintage USVA shirt, has remained a top choice in vintage chambray shirts from the 1980s to the present day.
#1211
USVA(アメリカ退役軍人局)の1ポケットのシャンブレーシャツをインスピレーションとして1990年代の終わりにデビューしたのが、Post O`Alls初の前開き1ポケット・シャツであるThe POSTでした。その後のすべての1ポケット・ワークシャツのルーツとも言える歴史的なモデルでしたが、ネーミングにも現れているように当時のブランドのムードを象徴するシャツとしてデザインされました。ビンテージのオリジナルUSVAのシャツは、1980年代から今でもデザイナー大淵のお気に入りビンテージ・シャンブレーシャツのNo.1となっています。
This is an USVA chambray shirt from 1940s…my 2nd USVA shirt to be exact…
こちらが、その1940年代のUSVAのシャツ・・・正確には、2代目になります・・・
I love this shirt so much as an vintage piece…but I would rate 90/100 for considering it as an piece to wear…
古着としては、相当に好きなのですが・・・服として点数を付けると、90点くらい?・・・
Especially its chest pocket and cuff construction…too junky…
胸のポケットやカフスの縫製仕様が、ちょっとテキトー過ぎだろ、・・・と、思っていました・・・
But…who cares?…maybe I should do direct copy one day!…
とはいえ・・・そのうちズバリも作ってみましょうか(笑)!
( Takeshi / オオフチ)
This is my recent acquisition…from the military authority Anchor Vintage…
最近、手に入れました・・・軍物といえば、のAnchor Vintageさんからでした・・・
This is a C-1 survival vest for US military pilots from the 1940s…and is actually a bit oddball…
この一枚は、米軍パイロット用の1940年代のC-1サバイバル・ベストなんですが・・・実は、ちょっと変わっているんです・・・
I love these C-1 vests and used to own not a few of them…these might be my first favorite vests after grown up…especially early variants with slanted chest pockets like this…I remember I used to love wearing one with original black military snap fastener on front instead of buttons…that was the first and the last one I’ve ever seen…
私はこのベストが大好きで、昔は何枚も持っていました・・・もしかすると、大人になって最初に好きになったベストかもしれません・・・特に、この一枚のように胸ポケットが傾いている初期型が好きで・・・そう言えば、このタイプの初期型でフロントがボタンではなく黒い軍用のスナップボタンが付いた、今思えばその一枚しか見たことのない個体を気に入って着ていたことを思い出しました・・・
I love wearing them over short jackets…vintage MA-1s…WEP flight jackets…and white jean jackets back in the late 1980s…
当時・・・1980年代の終わり頃、このベストをビンテージのMA-1とかWEPなどのフライトジャケットやホワイトのGジャンなどのショートジャケットの上に重ねて着るのが好きだったんですね・・・
Worn over T-shirt and jeans or military pants on summer time…there was a time I used to wear them all year long…
夏場はTシャツ+Gパンや軍パンの上に・・・そんな感じで一年中着ていた時期がありました・・・
All pockets are designated for pilot’s essentials in case of unexpected landing…food rations…fishing net…medicines…only the upper chest pockets and huge inside pockets are useful for everyday use…
全面に所狭しと付くポケットは、パイロットが不時着した際に使う様々な道具・・・食料や釣り用のネット、薬などを入れる為のポケット・・・ま、実際に日常生活で使えるのは胸ポケットと内側の左右に付く大きなポケットくらいなんですが・・・
What set this vest apart from ordinary ones is…it has outlined U.S. AIR FORCE insignia instead of red & blue colored ARMY AIR FORCE insignia…it is not normal since they were used during WW II (U.S. AIR FORCES has formed after WW II…in 1947)…
この個体の何が変わっているか、というと・・・左胸に付くエアフォース・マークが通常のカラー(ブルー x レッド)のARMY AIR FORCESマークではなく、第二次大戦後に使われるアウトラインのU.S.AIR FORCE(アメリカでは、1947年にU.S.AIR FORCEという独立した空軍が出来ました)になっているんです!・・・
It has ARMY AIR FORCE stamped inside…but has U.S. AIR FORCE insignia stamped over faint ARMY AIR FORCE insignia on chest…I was told it is because this vest was going to be issued again after 1947 with new U.S. AIR FORCE insignia stamped…thus it has unfamiliar look…
内側のスタンプはオリジナルのARMY AIR FORCESのままですが、表のマークは薄くなったカラーのARMY AIR FORCESマークの上からU.S.AIRFORCEのアウトライン・スタンプが黒インクで押されています・・・これは大戦終結後に兵士に再支給する為にエアフォース・マークをプリントし直した個体、とのことでした・・・というわけで、C-1の初期型に大戦後のエアフォース・マークが付く、見慣れないビジュアルを作りだしたんですね・・・
Some Japanese flight jacket repro brands popped up after EASTMAN came out from England…some vintage people seemed to be keen on these AIR FORCE insignia…especially blue & red colored ones on A-2s, B-3s, MA-1s, L2-A/Bs…
1980年代、イギリスのEASTMANなどのブランドに続いて日本もフライトジャケットのレプリカを作るブランドが出来始め・・・その頃は、一部のビンテージ好きな人はエアフォース・マークに固執していたと記憶しています・・・特に、A-2やB-3、MA-1やL2-A/Bなどの袖に付くブルー / レッドのカラーのタイプに・・・
I found bunch of NOS vintage ARMY AIR FORCE / U.S. AIR FORCES decals after I moved to NYC in late 1980s…and sold them a couple of times to a famous flight jacket repro manufacture…
私は、ニューヨークに渡った後にエアフォースマークの大戦当時の実物デカールのデッドストックを大量に見つけて、日本の某有名レプリカブランドに卸したことが何度かありました・・・
Original vintage flight jackets sometimes come with AIR FORCE insignia or sometimes doesn’t…and the one with insignia was more popular among vintage enthusiast…especially with red & blue colored insignia…but I prefer simpler outlined one over colored one because they don’t bother with other clothes colors…I used to sell a lot of vintage flight jackets but ended up not keeping one with outlined insignia in my size and condition…
A-2はもちろん、他のフライトジャケットは支給品なのに、なぜかエアフォース・マークが入っているものと入っていないものがあり・・・もちろんエアフォースマークが入っている方が人気があり、それもアウトラインよりもカラーで入っているタイプの方が・・・ですが、私は自分が着るならばシンプルで合わせる服を選ばないアウトラインのエアフォース・マークの方が好きで、A-2やL2-Aも白いアウトラインが付く個体の方に反応していました・・・私は当時沢山のフライトジャケットを卸しましたが、結局自分サイズで着たいコンディションの、アウトラインのエアフォース・マークの付いた個体はキープ出来ませんでした・・・
So I have a soft spot for these outlined AIR FORCE insignia…and 30+ years later I found this vest on Anchor Vintage Instagram…and I grabbed it…
そんな、アウトラインのエアフォース・マークに個人的な憧れとジレンマが燻った想いを残したまま30年以上経ち・・・最近、Anchor Vintageさんのインスタでこの個体を見つけ・・・気がついたら通販してもらっていました・・・
I remember that I got to know about A-2 flight jacket which was featured on POPEYE magazine in mid 1970s…it had a photo of Steve McQueen wearing one on “The Great Escape” and I fell in love with A-2…then I remember TAISEIDO in Shibuya ( a store carried genuine military stuff and imported porn mags ) had some real A-2s and one not for sale had white outlined ARMY AIR FORCE insignia on shoulder and a snap fastener at neck where it usually has whistle hook…I still remember how that jacket looks cool…
そこで思い出したのは、1970年代、私が中学生か高校生になる頃、POPEYEマガジンでA-2というフライト・ジャケットを知り・・・スティーブ・マックイーンが映画「大脱走」で着ていた、という写真と共に個人的な憧れのアイテムになりました・・・そして、当時渋谷にあった大盛堂という軍物と洋書のエロ本を扱っていたお店に実物のA-2ジャケットが何枚かあるのを見つけ・・・そんな中に白のアウトラインのエアフォース・マークが付き、なぜかネックのホイッスル・フックの代わりにスナップボタンが付く非売品の個体があり・・・その一枚が、その後もずっと気になっていました・・・そんな憧れも燻っているのもしれませんね・・・
Anyway, I was a C-1 vest kid and had a weird memory when I went to a road trip for dead stock hunting with my vintage customer back in late 1980s… it was Virginia or West Virginia…we were driving from town to town and look for dead stock clothes and anything old to sell…we went in some dry goods store and pawn / jewelry shop in a small town and then left for next town, driving rural mountain road…I noticed a police car behind us at some point…we went on…then I noticed another police car ahead on oncoming lane when we were approaching a mild corner…
ともあれ、私はC-1ベストが大好きな小僧でしたが、1980年代にアメリカの田舎を古着屋のお客さんとデッドストックを探して回っている際にとんでもないことが起こりました・・・確かバージニアかウエストバージニアの田舎町で町の服屋や作業着屋・・・宝石屋/質屋などに行った後、次の町に向かう為田舎の山道を走っていたら、気がつくと後にやや距離を置いてパトカーが追尾しており・・・しばらく走ってもずっとそんな感じでしたが、山道が緩いカーブに差し掛かると・・・カーブの先の対向車線にもう一台パトカーが見えてきました・・・
Next moment both of these police car started sound siren and one ahead cut into our lane and stopped us…and one behind sandwiched us…
と・・・次の瞬間、前方に見えるパトカーと後にいるパトカーの赤灯が点き、前方のパトカーがいきなり対向車線からこちらに斜めに突っ込んできて停まり、後にいたパトカーと2台で挟み撃ちされました・・・
You know, I was held up as seen on movies…what happened was…some people in jewelry shop called the police and saying suspicious asian guys with gun were hanging around town…
その後はクルマから出され、お決まりのホールドアップ・・・何が起きたかと言うと、先ほどの町で行った宝石屋の人から拳銃を持った怪しい東洋人の二人組が町を徘徊している、という通報を受けて・・・
I was wearing a C-1 vest with holster…so cops asked where the gun…of course I didn’t have one…but we were almost put in to county jail…that was quite an incident in rural town that day…
その、拳銃を持っているという件はC-1ベストにホルスターが付いているからで、警官もそれを気にしていましたがもちろん私は拳銃など持っているはずもなく・・・もう一歩で保安官に地元のカウンティ・ジェイルに入れられるところでした・・・暇で平和な田舎町のこと、かなり大袈裟な事件になってしまいました・・・
So I started wearing C-1 vest with caution when I go to country side after that…
その一件以降、私はアメリカの田舎でC-1ベストを着る際には注意を払うようになったのは、言うまでもありません(笑)・・・
( Takeshi / オオフチ)