今シーズンのフレンチ系の新型、#3131 POS-Travail 2になります・・・
オフィシャルの説明文です:
【#3131 POS-Travail 2】
フレンチメーカーのワークジャケットに独自の解釈を加え、2023年の秋冬コレクションにてデビューした POS-Travail。そして、これを基にフレンチチャイナのフレーバーを注ぎ込んで昨シーズンに発売した POST Chinois Travail に続き、今季はバージョン2が登場。
最新作では、フランスのワークウェアに見られるさまざまな仕様を年代に捉われることなくリミックスするとともに、身幅が広く着丈の短いシルエットへとアップデート。フレンチタイプのカバーオールとしては少しシャープな襟型も特徴であり、そのレンジを拡大してくれるモデルとなっています。
[#3131 POS-Travail 2]
POS-Travail made its debut in the Fall/Winter 2023 collection, offering a unique interpretation of classic French work jackets. Building upon that concept, the POST Chinois Travail, released last season, infused the design with a French-Chinese flavor. Now, the second version makes its appearance this season.
The latest model remixes various design elements found in traditional French workwear, unconstrained by any specific era. It features an updated silhouette with a wider body and shorter length. Another notable detail is the slightly sharper collar shape, which is uncommon for French-style coveralls. This design broadens the styling possibilities of the piece.
バージョン2にアップデートということで・・・
ややシャープなムードを持つ襟元・・・ビンテージでもこんな個体が稀にありますよね・・・
非対称な胸ポケット・・けっこう古いものに、たまに見られますよね・・・
新しいシェイプの内ポケット・・・と、メタルボタン・・・
形状、ステッチなどが変更されたVパッチの下ポケット・・・
フレンチワークでも1950年代〜に見られるような、 POST Chinois Travail譲りのユル目なカフス・・・
着丈が短くて身幅が大きいクロップドなフィットもブランニュー・・・フレアや太いボトムとの相性も良好です・・・
個人的には、コーデュロイ・バージョンもツボで・・・
以前リミテッド・リリースで復刻したような、プリンテッド・コーデュロイもシブい・・・
かくして、フレンチ(コネクション)は止まりません・・・
(オオフチ)
… researchのコバさんから、素晴らしい本を頂きました・・・
ヤバいくらい刺激的な写真だらけ・・・若い時に見なくて良かった!・・・私は若い時にチャーリー・クリスチャンを聴いてギターの練習をやめてしまいました・・・
そして、雨宮さんのことを思い出しました・・・
感慨深いです・・・
ありがとうございました!
(オオフチ)
2025FWも、なかなか・・・こちらは、POST 46の10オンスデニムのインディゴ・ディープウォッシュになります・・・
ぱっと見はシンプル・・・少しよく見ると、不思議なバランス感が気になる・・・そんなカバーオールでしょうか・・・
#3133 POST 46
四半世紀以上にわたって第二次大戦下の簡略化されたカバーオールにスポットライトを当ててきた Post O’Allsから、今季のニューモデルとなる大戦カバーオールが登場。アメリカのワークウェアに多くの進化が現れた1930年代のムードを色濃く残した一着となっています。
という事で、実際に着て、見てみると・・・これが、なかなかのインパクト・・・
大戦モデルらしからぬ、忙しいネック周り・・・
大戦モデルで3ポケット、という時点ですでに変わっていますよね・・・
大戦モデルには通常、内ポケットが付きません・・・
上下でポケットの形が違うという、1930〜40年代の過渡期に稀に見るアイデア・・・
戦前っぽいカフス処理・・・
ネック周りを色々と遊べるというおまけが、もれなく付いてきます・・・
まさにPost O’Alls伝統の、”ありそうで、ない/なさそうで、あった”、という大戦モデルに仕上がっています・・・
個人的には、このネップ入りツイルも気になっています。
進化?(深化?)は止まりません・・・
(オオフチ)
引き続き・・・
フランス〜上海、というループ・・・
共通ワードは・・・
ワークウエア・・・
カバーオール・・・
インディゴ・ブルー・・・
その他の、ブルー・・・
まだもうちょっと、抜けられそうにありません(笑)・・・
(オオフチ)
思えば、2021年のPOST Chinois(ポスト・シノワ=フレンチ・チャイナ)あたりから始まった、最近のPost O’Allsのエクレクティック軸・・・の、もう一つの雄がフレンチ(フレンチ・ワークウエア)・・・
向かって右が、2024SSのPOS-Travailのindigo cotton/linen sheeting・・・左が、2025SSのPOST Chinois Travailのindigo vintage twillになります・・・
POS-Travail(ポス-トラベール)・・・この個体は、もっと前のものかと思っていましたが・・・’24SSでした・・・
モデル・デビューが’23FWだったからでしょうか・・・個人的には既視感というか、見慣れた感じがありました・・・
ともあれ、POS-TravailはPost O’Allsと合わせたいフレンチ・コネクション・・・
今でいう親和性?というか、そんなムードがありますね・・・
アメリカ・・・フランス・・・それぞれクセはありますが・・・
いずれにせよワークウエアゆえ、飾りが無い分、デザイン性や時代性も排除されているので合わせ易いというか・・・そこが要なわけで・・・
そしてこちらは、さらにビンテージの上海テイストをフュージョンした、POST Chinois Travail(ポスト・シノワ・トラベール)・・・
以下、’25SS展示会の概要です:
”ビンテージのフレンチ・ワークジャケットと、フレンチ・チャイナのメーカーが作るワークジャケットのレアなフュージョンが、今シーズンデビューとなるポスト・シノワ・トラベールになります。まさに、Post O`Allsの伝統である、ありそうで、ない・・・なさそうで、あった?・・・というレンジのモデルとなります。”
この丸襟には、さらなるエキゾチック・ムードが感じられます・・・フレンチ・ワークでも稀にありますが、いわゆるフレンチ・チャイナに多く見られる襟型ですね・・・
その上に、ビンテージ・フレンチ・ワークのディテール・・・このレンジは実際に存在しましたが、このようなフュージョン具合は見たことがありません・・・
それゆえ、ありそうで、ない・・・なさそうで、あった・・・という、Post O’Allsらしいレンジ(笑)・・・
さらに、ミッドセンチュリーあたりのフレンチワーク・テイストも盛り込んであり・・・
今回は、進化というより変化を遂げた、という感じ・・・でしょうか?・・・
そして、2025FWにはさらなるフレンチ・コネクションが!?・・・
(オオフチ)
これは、2025FWデビューとなるEl Ranchero 3(エル・ランチェロ3)のサンプル・・・
El Ranchero・・・スペイン語で、カウボーイや牧童(=Rancher)という意味?・・・スペイン語は、メキシコの公用語ですよね・・・
なぜメキシコ?・・・メキシコに隣接しているアメリカの州は、カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサス・・・
それらのボーダーエリアは、昔から異文化の交流地点・・・
そんなエキゾチックなムードから、Tex-Mex(テックス・メックス)というスタイルが生まれたり・・・
New Mexico州のSanta Feには、古くから世界中のアーティストが移り住んだり・・・
そんな地盤のパワーも相まって、昔から独特なケミストリーが育まれていたんですね・・・・・
そんなエリア周辺で着られていたジャケットが、El Rancheroのインスピレーションなんです・・・
リーバイスに代表される西側のワークウェア・スタイルの中でも、インディアン〜ランチェロ〜カウボーイ系に特化したエクレクティックなエリア・・・
カウボーイ系・・・今の目線で言えばWranglerみたいな感じ?・・・いや、生い立ちの年代が古い分、よりワークに近いというか・・・ヒルビリー向けというよりは、デコ〜インダストリアルなムードで逆にモダンな感じがします・・・
以下、’25FW展示会の概要になります。
#3105 El Ranchero 3
2021FWに1ポケットから2ポケットのバージョン3へと進化したEl Ranchero。今回のバージョンはRanchero譲りのドロップショルダー仕様となっています。インナー〜ミッドレイヤー〜アウターと幅広く活躍してくれる性格は健在となっています。
El Ranchero evolved from a one-pocket to a two-pocket version 3 in 2021 FW, and this version has the same drop shoulder design as Ranchero. The character that can be used for a wide range of purposes, from inner to mid-layer to outerwear, is still there.
そして現在、今回のバージョンのインナー〜ミッドレイヤー〜アウターと、マルチ・プレイヤーとしての機能・・・を改良/調整中です・・・
過去のrelatedブログ:
Ranchero→Ranchero 2→El Ranchero 2
(オオフチ)
POST 45 DVという、大戦カバーオールのNewモデルがリリースとなりました・・・
POST 45系は今のところ、このDV(襟なし)バージョンのみのリリースとなっております・・・
ポケットは、POST 44譲りのドングリ・シェイプ・・・
を、斜め(対角線)にレイアウト・・・+左右に内ポケット、というなかなかのイレギュラー君・・・見る角度によってシャツにもカバーオールにも映るので、コーディネートの幅が広がりそう・・・
このような斜めの2ポケット・レイアウトは、大戦中にカーハートやLeeなどからも出ていましたが、その存在自体がまずレアですよね・・・
以前どこかでアメリカの被服の大戦モデルに関する定義のようものを読んだことがありますが・・・古着のカバーオールは、実例を見る限り2〜4ポケット、ブラスではなくスチールx4ボタン、トリプル→Wステッチなど、その他省略出来るディテールは省略・・・というのが大枠でしょうか。その他アウトローというか例外も含め、大戦初期から後期までの間には相当な大戦カバーオールのバリエーションが存在したはずだと思われます・・・
Post O’Allsでは、今回のような斜めレイアウトは以前にもリリースしたことがあり・・・こちらが、そんな BEAMS+ x WAREHOUSE x Post O’Allsの一枚・・・ちょっとトリッキーなデザインでパッと見は4つポケットですが、よく見るとそれぞれ対角に表に2個、内ポケットが2個、というレイアウトなんですね・・・
このモデルの原型はSWEETBEAR・・・そう言えば、SB 40や41?というSWEETBEARをベースにした大戦モデルもいくつかありましたね・・・
内ポケットも対角に付けられています・・・
よく見ると下ポケットは生地が横取り・・・こんな、ユルやかなアクセントも古着ワークの世界ではたまに見かけますね・・・
x WAREHOUSEという構図は、私が個人的にも長年お世話になっていた故BEAMSの舘野さんが、私が帰国するということを知ってアレンジしてくださったアイデアで・・・舘野さんとは、2000年代からBEAMSの別注などをずっと一緒に企画しており・・・毎回とても楽しくやらせて頂きました。楽しく、ブランドらしい、他では有り得ない内輪ノリの企画もたくさんありました・・・舘野さん、R.I.P.です・・・
1990年代半ばの#1107 Two Pocket Jacketから綿々と続く、Post O’Allsの大戦カバーオールの歴史・・・覚えている派閥としてはOK 40シリーズは41,42,43・・・いくつまで?・・・POST 40シリーズは・・・41、42、43、44、45まで・・・そして、SB 40やCARLOSシリーズなどのバリエーションも入れると、15モデルくらいはあったと思われます・・・
でも、まだもう少し続きそうですね・・・
(オオフチ)
最近は、インディゴ・・・
ダブル・インディゴ・・・
シノワ・・・
モア・シノワ・・・
そんなムードなんです!
(オオフチ)
新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します!
昨年末、25FWサンプルの準備をしている中、以前ブログで紹介した2022年のリミテッド・リリースでオクラ(ボツ)にしたアイテムたちがふと気になって、再びチェックしてみました・・・
玉虫色のフレンチ(バーバリー)・ツイル・・・
ブルーデニム x ブラック・ステッチ・・・
これらのジャケットの元ネタは、ご存じ第二次大戦時のUSMC / USNのカバーオール = ファティーグジャケットで、当時使用された素材はカーキ〜オリーブ色のHBT(=herringbone twill)でしたが、リミテッド・リリースではPost O’Allsらしい素材でプレゼンする予定でした。今見ると、全体に力の抜けたリラックスしたムードが良いですね・・・
襟は、とてもプレーン・・・
胸ポケットは、左のみ・・・形はアメリカでは1930年代くらいから広まったトレンドの一つと言える丸っこいポケット・・・
下ポケット・・・これらも丸っこい・・・
とても平凡な、しかしどこかラペルド・ジャケット(テイラードのような襟を持つジャケット)寄りなポケット・レイアウト・・・
非常に簡素・・・しかしドレッシーにも見えるシンプルなカフス・・・
バックは2ピース・・・に変更しましたが、オリジナルの古着はワンピース・・・
どこから見ても、プレーン・・・でも、このジャケットの狙い?は、シンプルな3つポケットですがフロントのボタン配置をラペルド・ジャケットのように第一と第二ボタンの間隔を広げているところが、1940年代に向かった新しいトレンド・・・そんな感じを取り入れつつ、全体をややドレッシーで当時の目でスタイリッシュに見えるように仕上げている・・・そんな、第二次大戦頃の時代のファッショントレンドを盛り込んだ、世界に誇るアメリカ軍人として戦意高揚するようなプライドをくすぐるデザインとなっているんですね・・・これでボディの脇をもう少し絞って襟を大きくしたら、当時流行り始めたレジャージャケット(テーラードとワークジャケットの中間のようなハリウッド・スタイル)のよう・・・
Post O’Allsでは、通常はそのように時代性を多めに出したデザインはあまり採用しません・・・そのココロは、私の主観になりますが、時代性を取り入れれば入れるほどその時にはカッコよく映りますが大抵の場合は流行が変わるとその分古臭く見える、という相反するデメリットがあり、それはブランドのポリシーの一つである、(長持ちするデザイン)に反するからなんですね・・・ま、MATTALINI 2のように逆にそのメリットを活かしつつフュージョンさせたという例外もあるのですが・・・
とは言え、私はこのモデルのオリジナルであるUSMCのビンテージが好きで、ブランドを始める前から着ており・・・ほぼ同じデザインのUSN物も好きで、両方ともよく着ていました。USMC(海兵隊)バージョンとUSN(海軍)バージョンは、パッと見は似ていますが型紙から素材〜付属まで違う、なかなかの別物。個人的にはUSNの方が型紙も含め着た感じは好きでしたが、生地とかステッチ、ボタンなどが醸し出す全体のムードはUSMCの方がインパクトあり?・・・言い換えれば、色々なコーディネートを楽しめるのはUSNで、コーディネートの主役になるのがUSMC・・・そんなイメージでした。このサンプルは、型紙的にクセの強いUSMCバージョンをベースにしていますが、その理由はデニム生地の耳を前立て裏に使いたかったからだと思います・・・
これらのジャケットは、2022年のLimited Release Vol.1のMilitary Khakis Remixed、もしくはVol.2のMilitary Dungarees Remixed用に作ったサンプルだと思いますが、ボツにした理由はラインナップの中に他に似たような候補があり、2型同時に出すのは微妙?・・・ということで最終的にもう一つの候補の方に決定した、ということだったと思います。その理由は、恐らく他のブランドとカブることが無いだろう、という感じだったと思います・・・
こちらが、もう一つの候補・・・ベースは同じUSMCものですが、第二次大戦以前のさらに古いバージョンになります・・・
このジャケットのオリジナルはHBTではなくデニム素材で、昔からアメリカのミリタリー・コレクターにもその存在すら知られていないくらいのレア・モデル・・・しかも、ただ珍しいだけではなくてオーバーサイズで着た感じがプリミティブでカッコいいんですね・・・
こうやって並べてみると、このふたつのジャケットのムードは別物・・・・・共通点は3ポケットということくらい?・・・
古いバージョンは型紙及びフィットがとてもクラシック・・・身幅に対して着丈が短く、ポケットやカフスの感じも違います・・・・・
私が最も好きなポイントは、一番下のボタンから裾までの間隔・・・・・
現代の目で見ると、長過ぎ?・・・ボタンを付け忘れた?くらいに間延びして見えますが、私が苦手なものの一つが一番下のボタンと裾までの間隔が短いシャツやカバーオール(笑)なので・・・
このモデルは、15年くらい前にGENERAL RESEARCHの小林さんとの共同企画であったNAVAL RESEARCHやPRISONER RESEARCHで提案させて頂いた後、数年前に先ほどのリミテッド・リリース用に新たな型紙でリイシューしました・・・
最近は、Post O’Alls的にもこのような着丈短めで身幅のあるアウターを再び提案しており・・・このモデルも、そのうちまた出してみようかな、なんて・・・
で、先ほどのオクラにしたバージョンも、そのうち?・・・少し調整するとバギーパンツにも合いそう?・・・
かくして、2025年も進んでいきます・・・
(オオフチ)
新しいベルを手に入れました・・・
リーバイスのベルの定番、#646になります・・・
最初に#646をはいたのは、10代の終わり頃でしょうか・・・
当時の私はなんちゃってサーファーだったので、おのずからチョイスは#646になります・・・
夏は#646にポロシャツ、ビーサン・・・冬はその上にスェットシャツやジャージ、Gジャン、ムートン・・そして、靴はワラビーやアディダスのタバコ・・そんな感じでした・・・
でも、私はそれ以前からベルボトムには思い入れがあり・・・
小学生の頃にファッションに目覚めたきっかけが、映画のイージーライダー・・・と、ベルボトムのGパン+Gジャンのセットアップでした・・・
その後、ベルボトム→セミバギー→バギー→スリム→ストレート→バギートップ→ベルボトム→フレア→ストレート・・・と流れ・・・
でも、初期のベルボトムの感動というかモチベーションが強力過ぎて、今も尾を引いています・・・
でも、尾を引いていると言えば20歳、1982年の頃に出会った人たちの着こなしも・・・
ビンテージのMA-1やスカジャン、Gジャンに#501XXにビンテージのコンバース・・・
当時はまだ古着自体がほんの一部の人たちのもので・・・街の遊び人の身だしなみ?という感じでした・・・
中には、ビンテージの#646を短め&腰ばきで合わせる人もいて・・・
ゆる〜い感じがカッコよかったんです・・・
(オオフチ)
気が付けば・・・
’25SS以降の新たなムードが集まってきています・・・
今回はいつになく強力なパワーを感じており・・・
その行方が気になっています・・・
どのような結末が待っているのか?・・・楽しみです!・・・
(オオフチ)
Post O’Allsで、W(ダブル)と言えば・・・
(同じ生地を)二重に重ねて縫製したシリーズ・・・
オールド・ファンはご存知かもしれませんが・・・
Post O’Allsは、もともと着込んで洗い込んでいった服の味わいが好きで・・・
パッカリングがよく出るようなパターンやディテール、縫製をブランド創業当時から追求していたんですね・・・
そんな延長上で、2005,6年から始まったのが、ダブル・・・
薄手の生地を2枚重ねて1枚のように、縫う・・・
すると、2枚の生地の間に空気が入り・・・
洗い込み着込んでいくことによって、美しいパッカリングが育まれていくんですね・・・
一時はWシリーズが好き過ぎて乱発していた時期もありましたが、最近ではたまに出す程度で・・・でも、着た時のインパクトはやはりただ物ではありません・・・
写真のシャツは今年のリミテッド・リリースの物ですが、興味のある方は、ぜひ試してみてください!
(オオフチ)
珍しいものが出てきました・・・
これは・・・恐らく1990年代後半製の#1382 No.1 Five Pocket・・・の、プロト・タイプ・・・
No.1 Five Pocket をリリースしたのは、1990年代終わり~2000年頃・・・それ以前、ブランド設立当初はPost O’Allsはデニムの5ポケット=いわゆるGパン=をラインナップに入れるアイデアはありませんでした・・・
それは、Gパンに関してはビンテージのリーバイス#501があれば良い、と思っていたから・・・#501は、サイズの上げ下げ次第で様々な着こなしやムードに対応出来ると思っていたんですね・・・
その後の、ビンテージの#501が世界的に人気が出て値段が高騰〜枯渇〜一般的な存在になってしまった・・・という事実は、想定外で・・・
そんな経緯で、Post O’Allsオリジナルの5ポケットを作るようになりました・・・
No.1ファイブポケットは、自分の好きなリーバイス#501の様々な年代の気に入った仕様を組み合わせてデザインされました・・・
全体のシルエットは、1960年代後半〜1970年代前半頃のテーパードがかかったものを太く調整・・・
バックポケットは、外側(アウトシーム側)が下がったタイプを低めにセット・・・
生地感は、大戦中〜1940年代後半頃のやや荒めな感じ・・・
色は1940年代後半頃の、1950年代ほど黒くなくブルーっぽい感じ・・・
ステッチは大戦中〜1940年代後半の白く退色するイエローやゴールドとのコンビ、もしくは本家の設定には無いブラック・・・
ディテールは隠しリベットその他の不要なディテールは割愛して、リラックス〜レイド・バックしたムードを優先・・・
ディテール全体のバランス感は、リーバイスのムードに囚われず再構成・・・
最終的な印象は、レプリカでもデザイナーっぽいものでもないもの・・・
そんな感じだったと思います・・・
それから25年くらい経った今・・・そろそろ、今後の5ポケットを考えてみたくなってきました・・・
(オオフチ)
*最後の2枚の写真はSUKIMONO BOOKになります。
私の好きなPost O’Allsのデザインの一つに、Town & Countryというモデルがあります・・・
最初にリリースされたのは、1990年代後半・・・
ワーク/ミリタリー系のみであったシャツのラインナップに、新たなフレーバーを注入すべく・・・
アウトドア〜トラベルなムードを持つ新しいデザインを考えました・・・・・
長い年月の間には、袖にポケットが付いたり肩にエポレットが付いたり・・・と、いくつかのバリエーションがありましたが・・・・・
基本的なムードは変わらず、一味違ったシャツとしてのポジションを確立していました・・・・・
また、Post O’Alls初期のテーマの一つに”サファリ”があり・・・
それを体現していたのが、#1226 TROPICALというモデル・・・これも1990年代後半のリリースでした・・・
やはり、いくつかのポケットのバリエーションや、派生品でプルオーバーのTROPI-CRUZというモデルもありました・・・
TROPICAL系は、英国式のボタンダウン・カラーやロールアップ・スリーブなどの特徴的なディテールを装備した、サファリシャツの原型的なフレーバーを持ったモデルでした・・・
そんなムードをフュージョンして生まれたのが、この’25SSのTown & Country Safari・・・
来春のムードの一つは、こんな感じです・・・
(オオフチ)
おかげさまで、渋谷の新しい事務所への引越しは無事終わりました・・・
写真は、少し前の荷物を入れる前の状態になります・・・これは、オフィス部分・・・
ここからは、お店部分・・・
デザインは、またまたパシフィック・ファニチャー・サービスの石川さんにお願いしました・・・
これからどのように仕上っていくんでしょうか・・・楽しみです!
(オオフチ)
サンダルを購入しました・・・
覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが・・・2年くらい前のブログでピカソのチャイナと共に気になっていたサンダル・・・
ピカソの履いているものも気になりますが、どちらかと言えばジャック・プレヴェールとその右の人の履いているタイプ・・・
・・・こんな感じで、鼻緒タイプのものがあればいいな、なんて思っていましたが・・・
MAKERSさんが、まさにそのようなものを作っていました・・・
8/29まで、代官山蔦屋で売っているようです!・・・
(オオフチ)
オープンから、5年足らずでしたが・・・
この度、引っ越しとなりました・・・
すごく気に入っていたし・・・
色々とありました・・・
でも、諸事情によって・・・
新しい場所へ・・・
あっという間の5年でしたが・・・
楽しかった!・・・
とりあえず、感謝しかありません・・・
皆さん・・・
ありがとうございました!!!
これからも、よろしくお願い致します!!!
(オオフチ)
この一枚は、少し前にブログで触れたP-65( Post O’AllsバージョンのM-65 )になります・・・この個体は、2000年頃?・・・
この時代のみ使われていた、淡いグリーン地のプリント・ラベル・・・今見ると懐かしい・・・ライニングは、玉虫ハケ目のレインボー・ストライプ・・・この頃は、シェルのみならずライニングやパンツのポケット地などに、キャリコやシャツ地、玉虫などの ”らしくない生地” を使う事を模索していましたね・・・
シェルは、オイスター・ホワイトのフレンチ・ツイル(バーバリー・ツイル)・・・昔のAquascutum のコートを思い出す、上質でやや薄手なタイプ・・・エポレットは、無し・・・
と、思いきや・・・良く見るとカットオフされたような形跡が(笑)・・・2000年当時は、ビンテージの初期型はエポレットが無いなんてほぼ誰も知らなかったので、エポレット無しのM-65を提案出来るようなムードではなかったのでしょうか・・・
ジッパーは、小さめのベル型・・・この時期はまだアメリカ製のTALONジッパーは作られていたはず・・・なぜわざわざ日本製のジッパーを輸入して使ったのでしょうか?・・・これは謎ですね・・・
スナップは、ナイロンの小さいものを使用・・・これは、自分で選んだ記憶があります・・・とりあえず、ハードではない方向を目指したのでしょうか・・・
以上、P-65の軍物オリジンらしからぬトリートメントから判断すると、この一枚は ”当時(2000年頃)、ニューヨークで東洋人がファッションとして着ることが可能なM-65”というテーマが透けて見えるようで、個人的に興味深い一枚なんです・・・作業着や防寒着としてではなく、”ファッションとして着ています”というサインが満載というか・・・
確かに、日本でM-65と言えば1970年代くらいまではヒッピー用アウターの代名詞〜4畳半と銭湯と下駄が似合う〜ほぼドカジャン(死語?)と同じ、という扱いだったし、1980年代のビンテージ/ミリタリー好きもフライトジャケットは好きでしたが、M-65はほぼスルーしていました・・・そして、この頃(〜1980年代)はファッション好きでも映画タクシー・ドライバーのトラビス(ロバート・デ・ニーロ)をかっこいいと思っている人は少なかったと記憶しています・・・要は、昔はM-65自体ネガティブなイメージばかりだったったんですね・・・・トラビスだって心の病んだベトナム退役軍人という設定ですから・・・
と、アメリカも・・・1960~70年代頃までは退役軍人や放出品を着たアンチ・ファッション的なヒッピーのユニフォーム・・・その後は退役軍人の経営するARMY-NAVYと呼ばれる放出品屋で安価で売られて作業着/防寒着として普及・・・その後、1980年代〜1990年代頃になると民間品も多く作られて、ブラックのM-65はゲットーのギャングのユニフォームのようになり・・・そんな中、民間メーカーで人気のあったALPHA社などは彼ら御用達の膝くらいまで長いコート丈のM-65も作っていた・・・そのように、1980〜2000年頃のニューヨークでM-65を見かけるのは・・・退役軍人〜作業服〜もしくはギャングのユニフォーム、と言っても過言でないくらい狭いレンジでした・・・また以前ブログでも書いたように、当時のニューヨークの街中でOD色のM-65を着ている東洋人は、アベニューの数ブロックおきにある韓国グローサリーの韓国人オーナー(野菜市場の鑑札が付いたキャップも必需品でした)くらいで、要はファッションとは無関係なイメージ・・・
などなど・・・考えてみるとM-65って、マスターピースの割に実はファッションとして今まで大きく流行ったことが無かった?・・・それって、かつてのワークウエアのよう?・・・だから、今でも個人的に惹かれるのでしょうか?・・・
う〜ん、となると・・・本当の波はこれから?・・・私的にM-65は大好きでしたが、ここしばらくは他のファティーグジャケットなどと共に過去という引き出しに入れたままでスルーしていました・・・が、フィールドジャケット好きとしてはそろそろかな、なんて(笑)?・・・
(オオフチ)
ついに上がってきました!・・・Post O’Alls 1993・・・
意外に厚くなって・・・
内容も、盛りだくさん!・・・
今回の制作にあたり、インタビューに答えていると・・・
色々なことを思い出しました・・・
30年ちょっと前のことですが・・・
昨日のことのように思い出されることもあれば・・・
言われても、全く覚えていないことも多く・・・
ある意味、客観的になれました・・・
で、客観的に見ると・・・
なかなか面白かったりします・・・!
やはり、事実は小説よりも奇なり・・・?
Post O’Alls 1993は、2024FWにリリースされる1993モデルの服に、もれなく付いてきます・・・ぜひ、読んでみてください!・・・
(オオフチ)
こちら、古着の世界ではお馴染みのボーリング・シャツ・・・
この一枚は、1950-60年代頃の日本メイド・・・
横浜の”はまや”製・・・たまに古着のシャツで見かけるレーベルですが、米兵向けのテーラー/お土産屋さんとかでしょうか・・・
胸には”ラッキー”・・・
バック・ビュー・・・
ほぼ、スカジャン・・・
肩には”バージル”・・・
袖口のパイピングとアクション・プリーツは朱色の共地・・・
こんな感じ・・・まさに、ありそうで、ない・・・
ありそうで、ない/なさそうで、あった・・・と言えば、ポスト・オーバーオールズ・・・
ということは・・・ポストっぽい一枚?・・・
Thank you! @suntraptokyo
(オオフチ)
現在、ポストオーバーオールズ1993という本を製作中です・・・
1993年のデビュー・コレクションのデザイン数は、全部で15型・・・
それらのモデルのデザインやバックグラウンドに触れた内容となっています・・・
進行はインタビュー形式で、インタビュアーはスキモノブックでお馴染みのスタイリストの原田学さん・・・
この本は、2024FWの1993モデルの商品にオマケで付いてくるんです!
(オオフチ)
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが・・・
Post O’Allsは、もとよりシャツにはこだわりがあり・・・
創業当初は、この世に絶滅していたプルオーバースタイルのみのラインナップだったのは有名な話ですが・・・
他にも、あるんです・・・
例えば、シャツの着丈・・・
Post O’Allsでは、シャツテール(ラウンドテール)でもタックインしない前提でデザインされており・・・
つまり、出しても着れる短めの着丈・・・ですが、ギリギリ入れても着れる長さになっているんです・・・
今ではラウンドテールのシャツの裾を出して着る人は普通になりましたが・・・
1993年当時は、それほど多くなかったんですね・・・ま、古着のマチ付きのワークシャツは長過ぎて出して着にくいものが多いのは確かですが・・・
かと言って、その後に流行ったような時代性を反映した着丈の短いラウンドテールのシャツは作りたくない・・・
時代性というか、モダナイズとか言われる大衆的な即効性を取り入れ過ぎると、流行が終わった後で着にくい服になってしまうんですね・・・
要は、へそ曲がり(笑)・・・
(オオフチ)
Here again…
今年も展示会のシーズンがやってきました・・・
MAN / WOMAN Paris just started…
まず、パリはMAN / WOMAN・・・
We were off last time…
前回はお休みでしたが・・・
Yet this time again…
今回、再び・・・
Thank you everyone!
皆さま、ありがとうございます!!
( Takeshi )